週刊少年チャンピオン#11

「思春鬼のふたり」
新連載。描き慣れた感じなのに全く知らない作家なのでちょっと「反転邪郎」でググったら、ああ、『コミックフラッパー』出身の作家なのかと妙に納得。フラッパーとかビームとかのカルチャーって私の趣味でないのよね。まあ、これもそういうマンガ。
 
侵略!イカ娘
渚のキャラがこじれ過ぎで可笑しい。元々は「『常識的』な視点によって作品世界の異常さを引き立たせる」という立ち位置で、その基本は変わっていないのに今では最も非常識な思考の持ち主になってしまっている。オチは予想通りで弱いけど、イカちゃんの笑顔がまぶしいのでOK。
 
「真・餓狼伝
打ち切りが決まったので途中はダイジェストでスッ飛ばして、とりあえず親父が死んだ経緯は描くよ〜という展開にしか見えないんだが大丈夫かこれ。「大本命と目されし男」との攻防が3ページ2コマとか、これまでのペース配分からはちょっと考えられん。まぁ正直、打ち切られて当然だと思うが、3マッスルズとか何故か編集部はプッシュしていて、どこに向かっているかよくわからない。
 
「クローバー」
これも「真・餓狼伝」と同じでなぁ。「一進一退の攻防」って言ってるけど、双方がただひたすらしぶといだけでなんの駆け引きの無いバトルで、まぁ退屈極まる。「クローバー」ってこういうマンガじゃなかっただろ。
 
「錻力のアーチスト」
左薙は色々とキャラを盛り込み過ぎで、まだ春の県大会なのにこんな濃ゆい対戦相手を出して先々大丈夫かと要らぬ心配をしてしまう。「1年で四番・エース、しかも3種類の投球フォーム…。どんだけ器用なんだ左薙伏」と、主将が読者の反応を代弁しているのが可笑しい。
 
ANGEL VOICE
ついにユゥエルを越えた! と言っていいかは微妙だけどとにかくカット。
最後のコマは「船和学院の攻めに大きな変化が現れる」だけど、描かれている顔つきはあまり攻撃的でなく、さてどういう変化なのやら。