神社の土俵、相撲場

12月25日付「常磐炭坑の跡を訪ねて」(http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20131225#p1)で触れた、神社の相撲場の話の続き。


石段を登って、これが相撲場。円形競技場的な装いの、しかし相撲場。奉納相撲のための土俵は何度か見たことがあるが(世田谷の経堂に住んでた頃は近所の神社にもあった)、こんなのは初めて見た。ていうか土俵は跡形無く、周囲の見物席? だけが残っていて、知らなければ正体の検討もつかない構造物だ。

世田谷のあの神社は何といったっけ? でググって意外な事実を知る。
http://www.geocities.jp/the_traveler_of_wind/setagaya/s100k/021_030/030_setagaya.htm
なんとこの厳島神社の相撲場も内郷神社のそれと同様、土俵の周りを取り囲む「円形劇場のような」座席が設けられていたのでした。「土俵があるんだ!」という印象ばかりが強くて、周りがこんな形だったなんてまるで覚えてなかったよ。

逆に言うと、内郷神社の相撲場跡のほうは土俵が跡形も無いからこそ、周りを取り巻く見物席がひときわ目立って異様に見えるのでしょう(まぁ見比べると内郷神社のほうは勾配が急だからそれで目立つというのもあるけどね)。

こちらは長野市若穂川田の町川田神社境内で撮影した土俵。いや、土俵の跡というべきか。撮影は2011年9月、このブログでは漫画「てんむす」に絡めて「おやき」を記事にした(http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20110926#p1)長野旅行でのことです。

土俵以外も……。


こんな状態。こうなるとむしろ、内郷神社のように跡形なくなっているほうがむしろいいのでは、と思える侘しさでした。