最近見たTV番組

「探検ドリランド -1000年の真宝-」
本筋とは関係無いがオープニングの歌詞。♪逆風さえもいつか追い風にしろ と勇ましく歌っているけどそれって180度転進、つまりきびすを返して撤退するってことだよね。
 
美少女戦士セーラームーンセーラースターズ」番宣
セーラームーンシリーズ最終章がいよいよアニマックスに登場。10人のセーラー戦士集結。その力を受けて究極の戦士エターナルセーラームーンが覚醒する!」……って、3人ほど忘れてますよ!? タイトルがセーラースター…なのにこの扱い。まぁ人気とかに正直な紹介ではあります。
それにしても、モモクロZが主題歌を歌うということだけが早々に発表された(たしか去年の今頃だよね?)セーラームーン新作の尻すぼみ感が凄まじい。結局キングレコードだけが乗り気で、TV局は「日アサ以外にアニメ枠ないし、プリキュアがあるし」、バンダイは「TV展開無しならコレクター事業部の仕事だし、女玩はプリキュアがあるし」、東映アニメーションは「原作者が面倒くさいし、オリジナルでプリキュアがあるし」てな感じで全くやる気がなかったと推測。
 
レッドマン最終回
134話はコダイゴン・サドラ・ドラコ・ゼットン二代目と四体もの怪獣がチームを組んで攻撃を仕掛けてきたり、136話ではグドンとビーコンの二体を相手にレッドマンも二人に分身して戦ったり、最終回ひとつ前の137話では突然新たに光線技を披露したりと、ラスト前になって色々趣向を凝らすようになってきたのに、最終回はエレキングと一対一でフツーのバトルで拍子抜け。いや、別に期待してなかったから拍子抜けもしなかったけど。
もともとストーリーが無い作品だから新必殺技には特に必然性は無く(分身できるなら前回の4体相手の時に使えよとか、別に光線技でなくてもいつものレッドナイフでよかったんじゃねえの? とか)、最終回も特に何が完結したというわけでもない。結局全話見ちゃったけど、まー、ぶっちゃけ「レッドマン」それ自体はあくまでネタ作品、金払ってまでみるものではないですね。
ただ、「怪獣おじさん」を引っ張り出してきたり、樋口真嗣レッドマンの魅力を語らせたり、円谷プロの現社長にキャメラマン時代の思い出(レッドマンを撮っていた)を語らせたり、怪獣紹介には最近の作品での設定も盛り込まれていたりと、番組トータルでは結構な手がかかっていて楽しめました。チャンネルNECOで再びやるようなら他人にも勧められます。
次週からはしばらく「グリッドマン」2話連続放送で、さて終わった後はどうするんだろう。やっぱりグリーンマンゴッドマン? せっかくの1時間枠だし「マイティジャック」(これも金を出して見る気にはならない)をやってくれると嬉しいんだけど。
 
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪11
いい最終回だった。ていうか残り1回何をやるんだこれの後で。
実行委員長は何故もこっちを気にかけているのかとか余計なことは一切語らず、もこっちに何を語り掛けることもなく、ただ抱きしめる。この抑制の効いた描写の妙はどうだ! どうだっていうか、今どきのアニメには珍しいのではなかろうか。キャラクターがやたら饒舌で語り過ぎ・語らせ過ぎの「たまゆら」とはこんなとこでも対照的だ。
エンディングが入って、何が起きたか理解できずに「なんなんだ…?」としばし呆然した後に、「ま、いっか」とかすかに微笑むもこっち……この描写の抑制と間の取り方も絶妙。大局としては何の解決にもなっていないことも含めて、いや実にいい最終回だった。
実行委員長は野中藍。もこっちが喪女をこじらせて魔女になっても「一人ぼっちは寂しいもんな」と刺し違えそうだな。
 
たまゆら〜もあぐれっしぶ〜#12(最終回)
うーん。いい最終回だった、と言えなくもない、けど。

「亡き父の思い出をめぐる物語」と「写真部を創設して運営していく物語」とが最後までバラバラのままだったのは、はっきり言って拙い。最後の最後に「みんな、お父さんのお陰なんだよ」と一言言わせたって無理がある。もっと根本的な部分で一本に縒り合わせる術はいくらでもあったと思うんだ。設定上の融合という意味でなくてさ、例えば死別と卒業とを二重写しにして「別れ(の予感)を越えて残るもの」というテーマを掘り下げるとか、何かあるだろ。ほら。

「感動的な場面」での台詞が無闇に長くていちいち説明的で、しかも立て板に水でよどみなく話すのもどうなんだと思う。声優の技量が高いから半ば朗読劇として受け止めることができたけど、興醒めギリギリのレベル。あんまり調子がいいと空言めいて響くんだけど、そこらへん抑制が利かなかったのか?  吉田玲子脚本回でも山田由香脚本回でも同じ印象なので、脚本家の力量の問題でなく作品としての方向性なんだろうけど。うーん。

あ、私の口が悪いのは照れ隠しなので。どうかそのように受け止めてください。