週刊少年チャンピオン#34

「実は私は」
トム・クルーズリツイート騒動が朝のワイドショーで取り上げられて、1巻の表紙がテレビにも映ったこのタイミングで同じ絵が表紙に載っている、というのは運命に愛されていると思う。福の神効果?
本編、ふと気が付くと完全にハーレム型ラブコメになっていた。このジャンルの作品は「主人公が何故モテるか読者にはよくわからない」のが肝だが、特にこれの主人公には何の魅力も無いもんだから(ありがちな「一所懸命なところが魅力」というにはその必死さはメインヒロインばかりに注がれているし、「優しい」とか「気づかいができる」というような部分は人並みだし……)、なんというかどう転んでも読者置いてけぼりの空騒ぎマンガだなとしか言いようが無いのだった。いやまぁ、それでも人気があるんだから文句をいう筋合いではないんですが。
 
「囚人リク」
いい話、なんだけどこれでは史郎には脱獄する理由が無い気がする。レノマがこの上えげつない手を使って、シャバを恋しく思うように誘導するのか?
 
「真・餓狼伝
前田は締め落とした丹波をあのままほったらかしにしてきたのか? というツッコミどころはあるが、「また丹波と闘うまで 俺は 誰にも負けません」と、「生涯無敗」を話の落としどころにしたのは見事。
ここからはしばらく回想編だろうか。15歳文吉はビジュアルがパッとしないというか、凛々しくも無いし可愛くも無いし、プロポーションがなんか変だし(首から下に対して頭部が小さ過ぎ)、とっとと嘉納との因縁にまで話を進めて欲しいのだが。
 
「777 スリーセブン」
よく人がはねられるマンガだ。
三人組だけでなく、街そのものにも何やら秘密がある模様。
 
名探偵マーニー
オチに困った挙げ句に「実はメカニックが裏で糸を引いてました」ってことにしたように見えちゃうのがちょっとなあ。導入が割とはっきりアレだから「本当は性的虐待はなかった」というオチになるかと思ったよ(マーニーの推測でしかない、といえばそのとおりではある)。それと、目の下のキズって結局なんだったんだ? 絵にも描かれているから画家には隠すつもりはない=虐待の証拠にはならないし、それは5年前のことだからメカニックの関与を匂わしているわけではないし……。
 
「パンダのこ」
テコ入れ然として後から追加された2名も含むレギュラーが総登場、とかやられると「ああ、終わりも近いのかな」と思ってしまう。パンダの遊具をみて「みぃも遊びたいかも」とかとち狂ったことを言う山根さんが誰より愛おしい。