寝台特急あけぼの

ウィキペディアの「ブルートレイン (日本)」のページを参照すると、現在も運行中の列車はわずか2種。ひとつは上野〜札幌間の「北斗星」、そしてもうひとつが上野〜青森間の「あけぼの」だ。
北斗星」や「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」が豪華列車を連ね、特別な旅を演出することで人気を保っているのに対して、「あけぼの」はA寝台個室もあるものの実用重視の地味な列車。東北新幹線新青森まで全通した今、なぜ存続しているのか不思議な存在である。
つまりはいつ廃止になってもおかしくない、ということでちょっと乗ってみることにした。

ま、4年前にも乗っているのですが。(2009年4月27日付「ブルートレイン全廃という誤解」)。

こちらが今回の旅行での写真。何故か4年前とは発車番線が違い、9番線から8番線に変わっています。

B個室は何度か利用したことがあるが下段は初めて。
5月31日、定刻どおり21時42分に発車。
さて世の中、夜行列車の旅というものに何やらロマンチックなイメージを抱いている人も多いようだが、実際の話退屈なものである。窓の外に目をやっても、真っ暗で何も見えないのだから。
http://gray.ap.teacup.com/unknown/97.html
だから車掌の検札が済んだらさっさと寝るが吉である。
その代わり、早起きするのだ。
旅先で夜明けを迎え、異郷に昇る朝日を浴びる…というのは、それは確かにロマンチックだ。今回の旅では4時20分頃に起きて、4時28分の夜明けを迎えた。列車はそのとき羽前大山付近を通過。駅前に大きな農業倉庫が見えて、ああ米どころまで来たのだという気分になる。
……あけぼのの車内で迎えるあけぼの、なんちて。
ちなみに昔、はくつるが現役だった頃にその車内でカップ酒のはくつるを飲んだことがある。

6月1日9時14分、定刻どおりに弘前着。
 
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