週刊少年ジャンプ#28

食戟のソーマ
昨日の朝に続いて「お前には弱さが無い」的なお話。
四宮自身が試食し、自ら敗北を認めるという流れ自体は予想の範疇だし、巧拙でなく気配りに負けを認めるというのもまずベタなパターンなんですが、やはり見せ方が巧かった。
スペシャリテを出さなかったこと」を伏線としながら驕りとは別の心情を理由として意外性を出し、心情を推しはかる視点を一人に集約することで堂島のポジションを明確化。他方、「ルセット通りに仕上げること」へのこだわりの理由を明らかにして、「これなら仕方ないなぁ」感、「根はいい奴なんだな」感を出す。
冷静に分析すると、「張り詰め通していること」と「停滞していること」と「食べる側に気を配ること」は、実はそれぞれ別の次元のことなのだが(気配りを思い出せばブレイクスルーを果たせるか、といえばそうでもないだろう)、読者がそこに引っ掛かりを感じないようスムーズに構成されている。
四宮自身が変態リアクションするほどには旨くない、と作品内ルールを遵守しながらショタ化でイイ話を仕立てて、前号のコロボックル&座敷わらし&雪ん子を小ネタに忍ばせる……うん、巧いです。
そして「四宮」でリアルタイム検索をかけると腐女子の皆様方が猛り過ぎで圧倒される。
 
ワールドトリガー
ワンピ復帰でいつもの掲載位置に。まぁでも黄信号程度のポジションか。
どうあれ内容はというと、前回に引き続いて用意しておいた設定を惜しみなくドバドバと投入している感じ。謎だった部分が解明! といえば聞こえはいいけど実態はひたすら説明だからなぁ……。前回程度には緊張感を維持して欲しいところ。
それとボーダーの上層部連中のキャラがそれぞれ中途半端に立ってしまって、とりあえず誰を見ていればいいのかと戸惑う。