バブル状況下のアンチバブル

「天使派リョウ」というタイトルをふと思い出してググったら「バブル時代に一矢報いた名作」「バブルの潮流に逆らうように輝いた名作」が売り文句になっていて飯を噴いた。バブルそのものじゃんあれ。

天使派リョウ 1 (小学館文庫 なE 1)

天使派リョウ 1 (小学館文庫 なE 1)

バブル時代に一矢報いた名作、文庫化!

90年代、スピリッツ誌上でバブルの潮流に逆らうように輝いた名作が、文庫で復活!当時「迷走王ボーダー」で人気を博していた原作者、狩撫麻礼が作画に中村真理子を迎え、より分かりやすい、肩に力の入らない感じで展開した時代への異議申し立て!

同時代意識でならアンチバブルだろうけど、今の視点からすれば「こんなのが許容されたのか、バブル時代はお気楽でいいね」だよねえ。嫌いなマンガじゃなかったけど、だからこそ「その売り文句はどうよ」と思ってしまう。

大嫌いなマンガだけど、「宮本から君へ」がマァ企画意図としてはアンチバブルだよね。泣いて鼻水垂らして土下座するだけが芸の無能者なんて景気無関係に不要だけどね。つか、中小企業でもあんな畜生並の新人を飼っていられるのは背景に好景気があればこそで、それがアンチバブルでございってツラして世に出てきたのが許せなかったんだよね。心底嫌いなので容赦無しです。
……まぁさすがに、今となっては許すも許さないもないですよ。二度と読まないし。