最近見たTV番組

閃乱カグラ最終回
女の子たちが乳揺らしてパンツ見せて太巻きにかぶりついてりゃいいアニメなのに、どうしてこんなにちゃんと話を組み立てているんだろう(誉めている)。テーマ性、社会性があるわけでも、強いインパクトがあるわけでもない、バトルものとして相当にベタではある。なんだけども、登場人物それぞれの性格や過去のいきさつの描写、登場人物相互の関係が構築されていく過程の描写が巧かった。丹念かつうるさ過ぎない、実に良い塩梅。

いや、だってさあ、同時期の聖闘士星矢Ωがどうしようもなくヒドかったじゃん。黄金が「ふふふ、ならば聞かせてやろう。俺にはこんな過去があったのだ。ベラベラベラ〜ッ、ベラベラベラ〜ッ、ベラベラベラ〜ッ。だがマルス様と出会ってベラベラベラ〜ッ、ベラベラベラ〜ッ、ベラベラベラ〜ッ」と頼まれもせずに長々と説明すれば、青銅が「それはそれとして俺達は負けない!!」てな調子で説得力の無い論駁をみせて(あるいは論駁さえできずに)セブンセンシズに突如目覚めて、黄金が「何っ!?」とダメージを受ければ「こいつらの言うことも正しいのかもな」で勝負あり、これの繰り返し。火星が近づいてきていよいよヤバくなると、敵だった黄金たちも何となく青銅の味方になる。

激しく衝突していた敵味方同士が真の黒幕の登場によって共闘する、というのは「カグラ」も同様だけど、こちらは共闘に至るまでのプロセスをきちんと踏んでました。黒幕の造型や動機もストレートでわかりやすい。安易といえば安易なんだけど、そこがかえって「もったいつけない良さ」になっていました。

まぁ難を言うなら、服部学院の面々よりも蛇女の面々のほうが魅力的だというのは問題だったかもしれない。それと、不満というほどでは無いけど「飛鳥が主人公の物語」の落としどころとして、「半蔵の孫であるが故の抑圧を乗り越える」という展開は明確に見せてほしかった。
 
ビビッドレッド・オペレーション最終回
これまた、激しく衝突していた敵味方同士が最後に共闘するパターンですが、そこに至るプロセスが「黒幕は実は気が狂ってました」ではオイオイと突っ込まざるをえないのだった。
前にも書いたけど「深夜のプリキュア」で、どうしようもなく志が低いんだけど、その志なりのクオリティだから……いや、志から想像されるよりもちょっとだけ上のクオリティだったからかな、難しいことを考えずにダラっと見るのにちょうどいい作品でした。いや、誉めてるんですよ?
 
「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」最終回
酷ぇ終わり方。
「人気があれば次期シーズンを作るから話の続きはそのときにね♪」のアメリカンスタイルだから仕方無いのだが、ていうか実際、続編の"BEAST HUNTERS"が作られるわけだが、日本ではまずやらないし、やるとしたってこんな終わり方はねえだろ! 打ち切りになった「アニメイテッド」の最終回のほうが最終回らしくて、4クール続いた「プライム」は打ち切り然とした締まらない終わり方ってなぁ…。
そして新シリーズ「トランスフォーマーGo!」はテレビシリーズはおろかCMさえ流れないのであった。
タカトミはもういいかげん、トランスフォーマーというコンテンツの寿命は尽きたことに気付くべき。いやまぁ、気付いているからBOT SHOTSはTF味を薄くしてビークールとして売り出したり、「GO!」のCMはやらなかったりなんだろうけど、そういうことじゃなくてさ。いったん展開を全面的に休止して企画の根本から練り直して、アメリカでの展開とは無関係に、きちんと日本向けのトランスフォーマー(もしくはそれ以外のメカ・ロボキャラクター玩具)を送り出してくれよ。
 
聖闘士星矢Ω
まさかの2年目。オブジェ形態が復活するのは、これまでは完全に東映アニメ主導だったところにバンダイが本格的に絡んでくる、ということだろうか。
それはさておき、アニマックスで見ている元祖「聖闘士星矢」の十二宮編が面白くって困っちゃう。「Ω」は何が悪いのかなぁ…。やっぱ、上にも書いた間延び感というかグダグタ感かね。「いつまで過去話続けてるんだよ!」だけでなく、「いつまで主人公の悪堕ち状態続けるんだよ!」とか。開始当初から話を引っ張ってきたマルスをあっさり死なせて、ポッと出の新キャラの魚座が場をかき回したり、復活した星矢が主役の座を奪うと思いきやスッと後ろに引いちゃったり、キャラクターがいるべきポジションを保てないあたりも問題だったのかも。
新シリーズも見続けるけどあまり期待はしない。
 
「怪物くん」
テレ朝チャンネルで始まったので何となく録画。久々に見るオープニングは記憶どおりのものなのだが、何だか間延びしているというか変な映像だと感じた。そこで改めて見てみて、カメラ位置をグルグルと回していく、ワンカットの超長回しだと気が付いた。
ものすごく高度な技術だとはわかるけど、ものすごく手間がかかっているとはわかるけど、先に書いたとおり第一印象は「何だか間延びしている」で、技術と手間に見合った効果が出ているとは言い難いし、ましてや子供にこれのすごさがわかるとも思えない。
芝山努の仕事だそうだが、技術は技術として、よくまあこれを作ることが許されたもんだと思う。
 
「緊急指令10-4 10-10」#24
芝浦埠頭を走っていたのに、カットが変わるといきなり代々木の踏切にテレポートしていた。どうやら埠頭にある踏切だと見せたいたらしいが、建物に「代々木編物技芸学校」と書かれているのがはっきり見えて、しかもあの、踏切渡って左に急カーブする道が映っているのだから、知ってる人間には代々木にしか見えないよ。そうでなくとも建物や踏切待ちの人のムードはどう見たって街の中。埠頭とは思えない。
ストリートビューで見ると「代々木編物技芸学校」の建物が現在も(少なくとも2009年11月には)残っていてちょっと驚く。