「ゆめのかよいじ」を観る前に諦めておくことその1

【木造校舎がメインの舞台ではない】
映画「ゆめのかよいじ」公式ホームページが更新、さらに地方紙で2つ「ゆめのかよいじ」が記事になっているが、それらを読む限り木造校舎の重要度は低い。……というか新聞記事では一言もふれてない。ロケ地は「刈谷田川の河原や雁木のある市街地」というだけ、外見だけでも撮影に使える木造校舎は果たしてあったのやら。
ぶっちゃけさぁ、
舞台になる木造校舎が無いなら
ゆめのかよいじ」の映画化なんてやめろ

というのが正直なところ。木造校舎が無いならば学校を舞台にすることをまず諦めて、温泉旅館か何かの「長年かけて増築を繰り返してきた木造建築」を舞台にすべきだった。そこらへんの優先順位を間違えている以上、原作とは似て非なるものというか、似ても似つかぬものに成り果てていると諦めておく。
http://yumenokayoiji.jp/

栃尾で先行上映会
全編長岡ロケ「ゆめのかよいじ

新潟日報【地域】 2012/11/03 15:35)

 映画監督五藤利弘さん(43)が出身地の長岡市で全編ロケした映画「ゆめのかよいじ」が2日、長岡市栃尾交流センターで先行上映された。五藤監督は観客約600人を前に舞台あいさつし、「地元の人たちの協力と支えでできた映画」と感謝の言葉を述べた。

 映画は、父親と死別した主人公が東京から長岡市栃尾地域の高校に転校し、精霊との不思議な交流を通じて癒やされていくSFファンタジー

 映像には刈谷田川の河原や雁木(がんぎ)のある市街地、幾重にも広がる棚田の風景などを収録。栃尾名物の油揚げやおぼろ豆腐が登場すると、観客からは歓声が上がった。

 舞台あいさつでは、主演女優の石橋杏奈さん(20)と竹富聖花さん(17)、主題歌を作詞作曲した新発田市出身の歌手笹川美和さん(29)が五藤監督と一緒に登壇。栃尾地域の豊かな自然や温かい人柄に触れた経験を紹介した。五藤監督は「見慣れた風景が映像でどう表現されるのかを見てほしい」と呼び掛けた。

 鑑賞した長岡市の男性(57)は「栃尾の風景が出てくるので親近感がわき、郷愁を感じる」と話していた。

 T・ジョイ長岡は17日、同新潟万代では24日に一般上映が始まる。

にいがた人模様:中越地震モチーフに漫画実写化
映画監督・五藤利弘さん /新潟

毎日新聞 2012年11月04日 地方版)

◇故郷の風景、映像に残す−−五藤利弘さん(43)
 長岡市栃尾地域を舞台にした映画「ゆめのかよいじ」が完成した。04年の中越地震をモチーフに、大野安之さんの同名の漫画を実写化。地元を拠点にした製作にこだわる同市出身の映画監督、五藤利弘さん(43)が、いくつもの苦労を乗り越えてきた渾身(こんしん)の作品だ。「中越地震東日本大震災では、大切な人や場所を失った人が多い。もう一度、存在して当たり前のものを大切にしてほしいという思いを込めた」と撮影の狙いを語る。

 中越地震の時、東京で仕事をしていた。深夜帰宅してニュースを見ると、変わり果てた故郷が映し出されていた。実家は上越新幹線脱線現場のすぐ近く。実家は半壊したが、家族にけがはなかった。「何もできない自分が悔しかった。それ以来、故郷の風景を映像に残そうと思うようになった」と振り返る。

 映画は、父と死別し心に傷を負って東京から長岡に転校してきた女子高校生が、友人との交流や霊体験を通して再生していく物語。幻想的な風景が作品の世界観に近いことから、栃尾地域がロケ地に選ばれた。エキストラは地元住民を採用。主題歌も新潟を拠点に活動するシンガー・ソングライター笹川美和さんを起用するこだわりようだ。

 作品は05年に協賛会社が撤退して製作をあきらめかけた。地元酒造会社の支援で再開するも、11年の東日本大震災で上映することに戸惑いを感じ一時中断。その間に協賛企業の取りやめが相次いだため、地元有志の協力を受けながら手弁当で協賛を募り、やっとの思いで完成させた。「たくさんの人の協力でできた映画。時代に逆行するかもしれないが、これからも身近な風景から日本人の良さである思いやりの心を感じ取ってもらえる作品を作り続けたい」

 映画は17日から同市のT・ジョイ長岡、24日から新潟市のT・ジョイ新潟万代で上映した後、順次全国ロードショーの予定。【湯浅聖一】
(略)




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