『火吹山の魔法使い』は『カスイサンの〜』と読む派。そんな奴いねえ

80年代後半にあったゲームブックブーム、その嚆矢はS・ジャクソン(英)の『火吹山の魔法使い』でした。さて、「火吹山」はなんと読んだものでしょう?
作品中では「ひふきさん」とルビが振られていたんですが、個人的には違和感を抱いてました。「湯桶読みは絶対に避けるべき」とはいわないけれど、それでも常識的な感覚で読めば訓・訓・訓で「ひふきやま」だろう、と。
先日、ちょっと思い出してググってみたところ、その感覚は当たっていたようです。

土屋つかさの今か無しか』2012/05/02付
「終わりの惑星(ほし)のLOVESONG/火吹き山の魔法使い」
http://someiyoshino.at.webry.info/201205/article_2.html
(略) 
スティーブ・ジャクソンによって書かれ、後世に大きな影響を及ぼした「The Warlock of Firetop Mountain」というゲームブックがありまして、その邦訳タイトルが「火吹き山の魔法使い」で、社会思想社版の本には「ひふきさん」とルビが振られているのです。

 ところが、訳者の浅羽芙子さんによると、これは出版社との行き違いから生まれた「誤ルビ」で、浅羽さんは「ひふきやま」と読む意図で訳したとの事。後に扶桑社から復刊した際には訳者の意図通りに「ひふきやま」表記になっているのだそうです。
(略)

扶桑社は未読だし、今さら買うこともないと思うけど、胸の奥にあったモヤモヤがひとつ解消された気分。