「巨艦主義」

デブ専」の上品な言い換え、ではない。
(↑それは「巨漢趣味」)

「巨艦主義」と決別し、個性的な企業のさらなる集積を
改めて問う経営再創造の道筋 第3回 遠藤功・ローランド・ベルガー会長に聞く
日経ビジネスオンライン・2012年3月7日(水)付)
(略)
今後はいかにして産業集積を残すかという問題も考えていく必要があるだろう。
その際に私が大切だと思うのは、「巨艦主義」を捨てるということだ。
戦後の日本では、繊維、鉄鋼、エレクトロニクス、自動車と、時代の推移に合わせてトップメーカーを成長のシンボルとし、その存在に依存してきた面がある。けれども、もはや「巨艦企業」はその「体格」を維持するのに汲々としている。トヨタソニーに代わる新たな「巨艦企業」を見つけ出すのも難しい。
(略)

大艦巨砲主義」「巨艦巨砲主義」はそれこそ戦前からある言葉だけど、「巨艦主義」は初めて目にした。「大艦巨砲主義」が比喩に用いられるうちに、軍事用語としての本来の意味から離れてしまい、簡略に「巨艦主義」と言うようになったのだとは分かる。ただ、それもつい最近のことで、ググった範囲ではどうやら2010年頃から登場頻度が増えた様子。何かきっかけになる記事や書籍があったと推察されるのだが、さて何だろう?
それとも 「大艦巨砲主義」とは無関係に、「巨艦企業」という言葉があり、そこに「主義」が付いた? だとしても「巨艦企業」もまた馴染みの無い言葉。ググった範囲では、1994年の本に生協を「巨艦」と呼んだものがあり、2004年の記事中で日産が「巨艦企業」と呼ばれているが、登場頻度が増えるのはやはり2010年前後のようだ。