/機動戦士ガンダムAGE#10

子供にわかるような説明台詞……そりゃまぁ実際に子供であるエミリーに説明してるわけなんですが。それにしても……。

「装備しているシグルブレイドの切れ味は抜群。どんなモビルスーツも一刀両断じゃ」

もっとこう、ハッタリの効いた台詞で言って欲しかった。ビーム刃でなく実体刃という、一見して目を引く特徴があるのに「切れ味は抜群」ってなあ。「シグルブレイドは高周波の刃、理論上はどんな装甲でも切り裂けるのじゃっ!」とか「人間国宝の刀鍛冶が鍛え上げた業物、それをモビルスーツサイズで完全に再現したものなんじゃ!」とか、AGEビルダー初登場時並のムチャにすごい設定でいいのに。

スパローのデビュー戦は、特に不満も無く、さりとて特筆することも無く。前回の宇宙戦の描写はシュバシュバとバーニアを吹かしながらでソレっぽかったのに、やはりというか続きませんでした。ちょっとだけ、制動にバーニアを吹かす描写もあるですが、設定だとこのスパロー「極限まで軽量化が追求されたパーツと、そこに増設されたバーニアの働きにより、MS史上かつて無い高速移動と運動性を実現」ってことになってるのだから、もっと派手にやって欲しかった。

話はまぁ、ブリッジの良心というかブリッジの正気(苦笑)というべきアダムスがいるおかげで、ディーヴァ組の描写はギリギリ落ち着いて見られました(最後は屁理屈も通らない理由でデレちゃいましたが)。それにしても、ミレースが「各部署全クルー、同じ気持ちです」といってましたが、いたんだブリッジ以外にも……。出てきたことあったっけ?

ザラムとエウバについてまぁ、相変わらずの茶番劇でニントモカントモ。この期に及んで仲間割れとか、なんぼなんでもアホ過ぎる。デシルの意地の悪さの描写でもあったんですが……それにしてもねえ。また、冒頭で意外な善戦に「戦いには慣れているのかもな」とウルフが感心してましたが、ドラマ上「ケンカ程度のレベルの、本気の殺し合いでない戦いしか経験していない」はずなのに、ギャップを感じてしまいます。

ていうかザラム・エウバは宇宙戦は初めてだろ、とか、ビーム霍乱幕がどうして通用するとわかってたんだグルーデック、とか、それで実際どうして通用しちゃうのよ、とか、お前はUEを撃破する役には立たないだろラーガン、とか、「デシルの顔が見えた」という電波気味な話をどうして真に受けるんだグルーデック、とか、細かなツッコミどころは例によってスルーの方向で。