気がつくとここ数カ月ほど漫画の感想を書いていなかったので久しぶりに。
「範馬刃牙」 穏やかな食事から不穏な発言、開戦、しかし戦いではなく「仕置き」……という前回の緩急ついた意表を突く流れから、今回はオーガがひたすら無茶に強いだけになってしまった感じ。つか、実力差が大き過ぎて盛り上がらないんだよね。他の作品ならば「主人公はこの絶望的な状況をどう覆すんだろう!?」のワクワク感があるけど、このマンガだとこのままオーガが勝ってもおかしくないから。「起こしてよ」の甘えからの奇襲も見え透いてたしなぁ。ただ、それがイコール左手握手で、しかしオーガは左手でも奇襲にでもなく平手打ちに怒る、というのは面白い。
「被害妄想少女うれいの日常」 そんなに回を重ねてるわけでもないのに、既に被害妄想でもシミュレートでもなくなってます。ていうか松田さんへの容赦無いツッコミは、うれい本来のキャラからブレている気が……。
「バチバチ」 「頭脳明晰、巨漢で俊敏」、いいアオリだ。つか最強クラスじゃないかこれ? そのドングリの明晰な頭脳もあって、一番のなかの駆け引きと力比べをじっくりと見せてくれました。「強引に持っていけるほど軽くはない」はずのドングリが投げられたのは、鯉太郎の腕力なのかそれとも何かコツをつかんだのか?
「侵略!イカ娘」 イカ娘が完全に脇にまわったサブキャラだけの話ってひょっとして初めて? これまで出番の少ない礒崎が結末の展開を作るというキャラ配置なども面白いけど、なんかこう普通にラブコメみたいな。GT300のイカ娘フェラーリは予選2位、本選ではもらい事故で遅れながら10位完走という立派な成績で、今期の個人スポンサードはグッスマのミクBMWから乗り換えようかしら。
「りびんぐでっど!」 作者がブログで「ポロリもあるよ!」と言っていたので、どうせ「ポロリもあるよ! 首が」だろうと思っていたら、眼球だった。ちょっと悔しい。
再度の集中連載第1回ということで勝負に来たか、色々と惜しみなく詰め込んでいるという印象。「ゾンビな彼女とゾンビ映画を観る」「ドアに挟まれて唐竹割り状態に真っ二つ」と、核になるアイデアは二つ投入。ヒロインの顔色を生前同様にすることで可愛らしさを増し、そのうえで「はいてない」とか断面図とか読者サービスも満点です(それはサービスとして機能してるのか?)。台詞の応酬もなかなか可笑しく、今後が楽しみ。「んっまい(はぁと)」ぱあ〜 の微妙な既視感は、そうか「てんむす」だったかと、「チャンピオン」ならではの小ネタが織り込まれているのもポイントか。
- 作者: さと
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/03/07
- メディア: コミック
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「ナンバデッドエンド」 目が離せない展開に。剛がヤクザに勝ったところが物語のピークで、長谷川先生とも和解したし、あとは話を締めるだけだろうと油断してたらこれだ。しかしこれ、シンヤの「やっと面白そうなのが見つかった…」なんてのは口先だけだったということで、今後はもうこの街に寄り付かないだろうから、今後の展開も予想しづらいな。