『神のみぞ知るセカイ II』

良いところも悪いところも第1期のまま。ただし第1期は終盤がグダグダだったので、相対的に印象が良くなっている。第1期終盤と違って、1ヒロイン2話構成に戻り、1話目で原作の楠編の2/3まで進行した。前編で女装(オイ)まで見せて、後編はデートの場面を膨らませてアニメ的な見せ場を作るというペース配分だろう。栞編は何だったのかと思うほど好バランスだ。

しかし、こうなるとそもそものシリーズ構成に、改めて疑問を抱く。かのん編、栞編を各2話にして第1期でこの楠編までやればよかったのに。キャラソンと新人声優を売る都合でかのん編は3話必須だとしても、ギャグ回1本減らせば良い話。

そうなれば第2期はハクア編から始まるから、初見の視聴者にはその登場に絡めて駆け魂狩りの基本設定を説明できるし、第1期からの継続(原作未読)組には新編突入を強く印象づけられる。大体、第1期最終回のラストに思わせぶりに出しておいて、第2期第1話には出番が無いとかどういうワケ?

そういう計算ができないスタッフとも思えないのだが……。「キャラソンは1クールにつき5人分しか出せませんから、エルシィは別として1クール目のヒロインは4人にしてください」とスポンサーから要望があった、とかかねぇ? しかしそれにしたって2クール目はオープニングで見る限り3人+ハクアの4人。一人目の楠編を2話で終わらすとなると、終盤はまた第1期と同様にグダグダのダラダラになりそうな……。

ていうか第0話には登場していた月夜はどうしたんだ!? 月夜編をやらないということは、よっきゅんの出番も無いんだが。

まぁそんなこんなで、「第1話は思いがけずいい感じだったが油断はできない」といったところ。