一度も読んだことのない漫画の「今後の展開」を読む

進撃の巨人』は何というか、あまりにも早い時期から話題になり過ぎで、まだ何も始まっていないのに既にピークを越しちゃってる気がするんだがどうなんだろう。今後、本格的なビジネスが始まる頃には読者の側はもう疲れていそうだ。



201x年に深夜枠でアニメ版が放映開始。しかし監督の人選を誤って評判は散々。それでも単行本は売り上げを延ばして面目を保つが、一方で掲載誌「別冊少年マガジン」はしょんぼりと休刊、ヤンマガ系の新雑誌に籍を移す。BR、DVDの売り上げは関係者の期待を大きく裏切るレベルで推移するが、それでもアニメ版終了半年後に予定通り、実写劇場版が公開される。「端折り過ぎたダイジェストでしかないストーリー」「『覚悟したほどは酷くない』と評される主演のタレント」「表面だけは密度感があるが動きに重さがないCGの巨人」と三拍子そろったが、原作の良さに助けられてまずまず善戦。だが最終的な興収は目標に及ばず、以後、続編のお呼びはかからない。ビッグビジネスはここで幕を下ろすが、掲載誌に他に看板作品が無いこともあって連載は継続。10年後に完結したときには「え? まだ続いてたの?」と言われてしまう。



とまぁ、一度も読んだことがないから内容は知らないけれど、それでも「今後の展開」はある程度読めるのだった。