「それでも町は廻っている」最終回

良い最終回だったポコ。でもジョセフィーヌの出番がなかったポコ。

歩鳥がいなくても町は営みを続けます。
あえて淡白な表現になっている歩鳥がいない商店街、また天国の役人や案内人、ヨハネ君たちも死んで天国に来たのだという事実を想像で補っていただけると 未熟ゆえに描き切れなかったテーマに一歩近づくのではないかと。
それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)あとがき)

原作者が「あえて淡白な表現に」と言っているものをコテコテに描いていて、少々野暮と感じないわけではありません。しかし、原作者でない者が漫画とは異なる表現で「同じ物語」を紡ぐというのは、やはりこういうことなのでしょう。
第1話からずーっとクドいクドいと思っていたナレーションも、今回冒頭まではやっぱりクドいクドいと思ってたんですが、最後に「それでも町は廻っている」とビシッと締めてくれたので、ああこれならしょーがないなと全て許せる気になりました。
ただ一方、もうひとつクドいなぁと思っていたジョセフィーヌが、今回に限り全く出番が無かったのはどうなんだろう。いやまぁあんなコンポコはどうでもいいんだけど、亀井堂のお姉さんに全く出番が無いのは大いに疑問だ。今回だってゼリー島殺人事件というミステリが絡んでるエピソードなんだし、ワンカットでも出番を作って欲しかった。
「プライバシーに関わる所は見れません」の小ネタを応用して真田の台詞を消したのは巧いんだかなんなんだか。どっちにせよ記憶消えちゃうのに。