シンケン&ディケイドの映画観てきた(微バレ)

侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』
いきなり戦っているところから始まって、途中で秘伝ディスクを獲得する話があって、あとは戦って戦って戦う話だった。マァごく限られた尺に見せ場を盛り込むとなるとこうなっちゃうよね。TVならば、なんだかんだで前後編にする話を、見せ場だけ集めて1話分に詰め込みました、という感じ。映画用のゲスト敵役であるクサレ外道衆一門も、数がとてつもなく多いだけでいつもの外道衆とあんまり変わんないのはちょっと残念でした。
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
これもいきなり戦っているところから始まったー! 子供向け映画って大変だねぇ。とはいえこちらは、尺が長いなりにそれなりの物語があって……ていうか、
「最終回じゃん、これ」
「ツカサくんは何故いいくつもの世界を行き来できるのか」とか「その本来の目的は何か」とか「何故『世界の破壊者』と呼ばれているのか」とか「ツカサの元いた世界はどんな世界か」とか、「堅物兄貴と喧嘩して家出した犯罪者がどうやってライダーになったのか」とか、「鳴滝さんはつまるところいい奴なのか悪者なのか」とか、いろいろとあれこれがこの映画で明らかになっちゃいます。
「こういう話はちゃんとテレビでやれ」
いいのかこれ。謎が明らかになるだけでなく、物語がここで完結してるからなぁ…。テレビとはパラレルじゃないんだよね、これ? テレビのほうはこの先何をやるんだ。映画版観てない視聴者にも納得のいく最終回になるのかね?
とまぁ、設定まわりのあれこれが明らかになるものの、ドラマはどうも淡白な印象。基本的な構図は決して悪くないけど(「いくつもの世界を渡る」ディケイドとは対極のキャラを配し、その意義を問い直している)、物語性よりも「ライダーがぞろぞろ出てきてわらわら戦うサービス巨編」という性格のほうに力を注いだからでしょうか。
ま、それもひとつの選択でしょう。総じて、楽しい作品だと思いますよ。オールライダーの並びのときに、「アイツはアレだがらおいといて、オイオイ、一人足りないぞ?」と思っていると、Wのお披露目興行のさらに後で、どっちが○でどっちが○○か区別がつかない中の○のほうがオイシイ登場を果たしたりして(TVCMで微妙にバラしてるけど)。
あとは加藤清三!! ですな。最近はあまり耳にしなくなりましたが、今も変わらず張りのある低音で怒鳴りつけてくれました。