ポメラが使える子過ぎる件

古くはWin95のノートPC、一時期はPDA(+折畳式フルキーボード)、そして現在の主力EeePC(+イーモバモデム)てな具合で、私には昔から「携行を前提とした主にメモ(テキストエディタ)として用いるデジタルデバイス」は必要とするものだった。どれもそれぞれ良い点はあったのだが、しかし、どれも「私が本当に求めているもの」とは微妙なギャップがあった。

キングジム デジタルメモ ポメラ  DM10 パールホワイト

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キングジム デジタルメモ ポメラ DM10  プレミアムブラック

キングジム デジタルメモ ポメラ DM10 プレミアムブラック

ところがそこでポメラである。これが完璧。設計思想(もしくは商品企画)としては、まさに理想どおりのデバイスだ。
なんといっても単機能なのが潔い。メモ以外のなんの芸も無いのよ(あえていうなら時計とカレンダーは付いている)。USBでPCと接続できるしSDminiのカードスロットこそあるけど、オプション機器・追加機能は全く用意されていない。本当にメモだけ、いやもう全くもってメモだけで、どれほどメモだけかというと保存形式は.txtのみ。フォントも文字飾りも無し。
素晴らしい!! 
まさに、私が昔から求めていたものだ。txtのみだからディスプレーはモノクロでいいし、記憶容量も少なくていい。CPUだって最低限のものでいいだろう。結果、実売価格2万円ちょいというお買い得価格が実現されたのだと思う。さらにいうと、異常とさえ思えるほど電池が長持ちするのも余計な機能を削いだ結果だろう。
そんな一芸野郎のくせにキーボードがちゃんとフルキーボードなのがわかってるなぁという感じ。いや、ウィルコムとかにも心惹かれるものはあるけど、サムタイプキーボードってどうしても好きになれんのよ。つか、カナ入力基本の私にはあれは扱いあぐねる。ところがポメラときたらフルキーボードで、しかも折畳式だからEeePC以上のピッチを確保している。これが非常に扱いやすい。また、机の上(ないし膝の上)に載せて使うのが原則だが、本体が軽量小型だから、左手で保持して右手でタイプするという使い方も可能(shiftは左手の親指で押す)。サムタイプほどで無いにせよ、立ったままでの使用にも十分たえるキーボードになっている。
さらに加えてエクセレントなのが乾電池で駆動するという点。単4乾電池2本ですよ。出先で電池が切れてもひょいと調達できるし、予備電池を常時携帯するにも軽いし安いし小さい。もー、これ開発した人は素敵過ぎる。
これでもうちょい辞書がアタマよければ文句無しなんだけどなー。変換がバカという以前に、ボキャブラリーが根本的に貧困なの。まぁこれくらいはご愛敬で許せるレベル。いずれにせよPCでの清書は必須だし。


「リトラクトフォーム!」
現在主力で用いているノートPC、EeePCと普通のボールペンとのサイズ比較。PCがノートならポメラはまさにメモ帳サイズ。もっとも、さすがに上着のポケットには大き過ぎる(入らないわけではないが、かなりカッコ悪い)。


「アクティブフォーム!」
「お前は圏外だ」
そらまぁスタンドアロンですから。凡庸な開発担当者だと「USB経由で携帯電話モデム使って通信対応にしよう」とか「SDカードスロット使って電子辞書機能をオプションで付加できるようにしよう」とかやりだしそうなものだが、そういう余計なものをすっぱり切り捨てて単機能に徹しているのが、いやもうカッコよ過ぎで惚れる。
閑話休題、広げるとごらんのとおりで、キーボードはEeePCのそれよりも幅があり、実に扱いやすい。