ケータイ捜査官7「なかよくなる魔法」

今回の脚本はダメだ。話が成立していない。
冷凍冷蔵車のディテールの如きはね、確かにウソだらけなんだけど、うるさく言うつもりは無いんだ。庫内にある、非常用の閉じ込め防止スイッチがバッチリ画面に映ってるのはさすがにマヌケだと思ったけど、まぁそこはそれ、クソガキの浅知恵で存在に気付かなかったか、故障してたかでいいだろう。
エンジンが止まっているのに冷凍機が動いている描写もまず演出の範囲内だ。
ステーションの敷地内に着いているのに何故かドックとは離れた場所に1台きりで車を停めている不自然さも、まあ「そういうこともあるよね」でいい(つかドライブインにしておけば、ドライバーが車を離れていることも含めて不自然な描写じゃなかったのに…)。
それはいいんだよ。でもね、携帯電話がかけられるなら、まず真っ先に倉庫管理者である父親に連絡を入れるでしょ? と。いくらクソガキといえどそのくらいは知恵がまわるだろうに、そこでなんで、どこにいるかもわからない友達に電話をするんだ? 
いやそもそもケイタたちが、閉じ込められた子の父親に事情を話せば、事務所から車両に連絡が行って一件落着じゃないの。この事件はアンカーの仕事とは無関係、あえて秘密にする必要なんて無いんだから。(見なおしたら、ケイタが「速く! 船が出ちゃうんだ!」と言っていた。つまりあの父親に、どこ行きのトラックなのかは聞いたのに何が起きているかは言わなかったってこと? ますます意味不明)
そういう部分について、ケイタたちが自分の力だけで解決しなければならない理由をひねり出すのが脚本家の仕事だと思うんだがなあ。
また、そこできちんと理由を考えたなら、ハッキング事件と閉じ込め事件とが物語上まったく分離しているという重大な欠陥も何とかなったかもしれない。例えば「ハッキングによって運行管理システムがダウンしており、車両の特定ができない、ドライバーのケータイの番号もわからない」とかにすれば、ガキどもの自業自得感も出せたのに。とにかく話が練り込み不足だった。
「カモン、ベイビィ」「ヤア〜」
グラインダーとセブンは相変わらず萌えキャラでした。そこは見所。