広島市交通科学館スーパーカー展に期待

昨日の話題の続き。RX-500を展示する広島市交通科学館のサイトからは、「広島市交通科学館スーパーカー展 担当者日記」というブログへ行けます。RX-500はやはり目玉という位置づけで、関連情報はチラリチラリと公開するティーザー展開。「1台しか存在しなかった」「モーターショー展示時の『リトラクタブルライト』は実はフタだけだった」など、意外な実態も明かされてワクワクさせてくれます。童夢ゼロとの揃い踏みが今から楽しみだ。
ただこれを読んでいると、RX-500の面白さが伝わってくるのと同時に「何で30年間ほったらかしだったの?」という疑問も湧いてくる(笑)。
まぁ、いくらファンが多いとはいっても、関係者にしてみれば「ショーカーのうちの1台」に過ぎないのかもしれません。毎年1、2台ペースで作っているもの全てをきっちり手入れができるわけもなし、よく解体せずに今まで残していた、というべきでしょうか。
日本のショーカー 2(1970~1979年)―自動車アーカイヴEX (別冊CG 自動車アーカイヴEX)
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別冊CG『日本のショーカー』ではマツダRX-500は2巻に収録。70年のモーターショーに展示されている姿が拝めます。ただ、絶対的に光量の足りない屋内展示の撮影、しかも三脚を立てることもできなかったのでしょう、仕方がないとはいえ手ブレかピンボケでメイン写真が今ひとつ不鮮明なのが残念です。
そういえば自分でもすっかり忘れていたけれど、3年前にこのブログで、かつてータリーエンジンは「夢のエンジン」だった、と言及していたのでした(2005年6月18日付)。
怪奇大作戦』のSRI専用車トータスは、軽自動車サイズにして「超小型ロータリーエンジン」搭載という設定。実際、軽規格のロータリーは市販こそされなかったものの、その手前まで開発は進んでいました。それは70年代前半(70〜72年頃)の話なので、1968年の『怪奇大作戦』の当時は、まさしく「手に届く未来」にある夢のエンジンだったと推察されます。
ただ、もしも仮にロータリーキャロルが68年時点で市販されていたとしても、ボディを完全に載せ替える改造となれば、ベース車に選ぶのはやっぱりラダーフレームでRRの軽トラックだったでしょう。ここまで考えると、設定上はロータリーエンジンだったことに、より一層特別な意味を感じてしまいます。
なお、後の『怪奇大作戦 セカンドファイル』(2007年)ではマツダの軽自動車AZ-1がトータスに扮しています。これも元祖トータスがロータリー車だった因縁でしょうか?(そんなワケはない)


これがセカンドファイル版トータスの限定版ブラックバージョン。
嘘。本当はEXポピニカ「ブルースワット」ストライカー。トータスとは単にベース車が同じというだけです。