こまめなメール確認というビジネス常識

以前にも一度取り上げた(プレゆとり世代との付き合い方)「日経ビジネスオンライン」の連載、「ゆとり世代との付き合い方」の話題を再び。第6回「メール、出しておきました」は、至急の連絡もメールでよこして平然としているゆとり世代を笑い者にする…もとい、そういう若者との付き合い方を説くものだ。
先輩社員が席を離れていたとき、その先輩へのお客様からの電話を受けた新人が、「12時までに折り返し電話がほしい」という伝言をメールで入れた。ところがその先輩、14時になってようやくそのメールを読んだのだという。

「どうしてメールなの? この時間までに折り返してという連絡事項なのに。その時間までにメールを見ないこともあり得るでしょう」

「いや、席にいらっしゃらなかったので」

「すぐ対応しなくちゃならない内容をメールでもらっても、対応できないでしょう」

いや、なんで対応できないの?と不思議に思う。携帯であれPCのメーラであれ、職場では着信時に即座に知らせる設定にしておくのが今では常識だし、そうでなくとも1時間おきには確認するものだ。おそらく11時頃には来ていたメールを3時間もほったらかしにするなんて、信じがたい話である。いや、新人に声をかけられなかったら、そのまま退社時間までほったらかしだったのではないか。そんな先輩社員のほうがよほどのボンクラだ。この人には、お客様から直接メールがくることはないのだろうか。
前回のウェブ検索の件といい、現代ではすでに主流となっているデジタル系のビジネス機器を普通にも使えない(「使いこなせない」以前)ような人たちにレベルを合わせて、「ゆとり世代はこんなのですよ」と解説されても、正直困ってしまう。