バンブーブレード#18

「大会とその後の室江高」
試合後の小西の改心が、原作では「あんな怖い思いをするくらいなら…すんなり負けた方がよっぽどマシだったよ」で「強くなろう……強くなれば私も安定する。あのコみたいに――」だったのが、「なんで……負けたのにこんなに楽しそうなの――?」に変更。アニメ版は相変わらずこういうところが巧い。

単に試合の決着としてみれば、「小細工をものともしない、より強い力に打ち負かされたことで、純粋に強くなろうとする意志を持つ」という原作のほうが後味が良いんだけど、それだと詰まるところ「タマちゃんはものすごく強いです」だけになる。

そこでアニメ版は、その後味を捨ててまで、小西に対照される存在をタマちゃんではなく「室江高校剣道部」にした。物語の骨格を、「剣道」ではなく「部活」寄りに修正したということなのでしょう。修羅というかマナハゲと化したタマちゃんの怒りも、原作だとやり場を失ったままいつの間にかなんとなく収まる感じでしたが、アニメは「負けても楽しい部活動」をフィーチャーすることでうまく中和できていました。

次回からは本格的にアニメオリジナル編に突入。原作に追いつくから、という事情はもちろんあるけど、それよりむしろ「2クール26話のアニメとして、どう完結させるのか」が気になるところ。

どうでもいいけど、特撮ヒーローソングがテーマ曲の高校剣道部ってどうなん?