週刊少年チャンピオン#8

侵略!イカ娘
今回のショートカットのイカ娘を早速フィギュア化してみた。

…青髪で白のノースリーブワンピースを着てれば誰でもイカ娘だとでもいうのか?
いうのだ。
そうか。
触手が使えなくなるだけならともかく、「海にも帰れないでゲソ」とか「あなたはずっとここにいてもいいのよ」とかいった話の転がし方をみると、本来なら最終回で使うはずのネタを前倒しで出してしまったのでは? と思える。それとも単行本のラストに載せるための話なのかな。その単行本、ウェブ上では既に3月7日発売との情報が出ていますが本誌ではまだ告知は無し。
 
ギャンブルフィッシュ
花咲の熱源があまりにベタ過ぎて逆に予想外だった。まぁ、これまでほとんど無関係だった毒草栽培設定を今さら生かしたのは面白かったけど。過去話で動揺したときには自己催眠が働かず温度が不十分だった、ということですかね。
話の展開として、アビィが振ったダイスは6が出るのが確実ですが、白鷺が何を仕掛けたかはちょっと予想できない。6ゾロの時に左手で振っていたことからの推理で、実は白鷺は既に花咲の熱源の正体に気付いていて、そこで何かしら裏をかいたのでしょうか。それと前回わざわざ言及していながら今回は全く触れなかった(ハンカチによって形式的に無効化した)「花咲だけにわかる印」はどうしたんだろう?
阿鼻谷の、「オマエが振れ」といわれたときの表情や、ラストの凶悪過ぎるツラはちょっと狙いすぎな気がするけど、またファンを増やしそうだな。
 
「ダイモンズ」
「暴力が支配する荒廃した大地に、超人的な力を持つ謎の男が現れた!」という展開に『獣王バイオ』を連想せずにはいられない。
……いや、これは「もっと有名な作品があるだろ!?」というツッコミ待ちなのだけど、『魔界都市ハンター』『魔界学園』には生活感があって微妙に雰囲気が違うし、『スクライド』は破滅後の世界ではないし、やはり『獣王バイオ』がいちばんしっくりくる(だからもっと有名な作品が…)。
話のスケールを全人類規模に膨らませてしまったから、対比の妙を狙っているにしても、一方のヘイトの目的は妻子の復讐だけというのはバランス悪いな。もっともプログレスにしても、パラノイア的な人間嫌悪だけで人類抹殺をはかったわけで、ごく個人的な動機に発するのは「どっちもどっち」ってとこか。
 
「THEフンドシ守護霊」
前回の死神独演会に続いて今回はルースターのステージ。少年マンガ系の新人とは思えないほどの丹念な描き方でもってその悲哀を読者に伝えていますが、だからこそタイトルとのギャップに泣く。