ジャンプで何が起きているのか

巷で週刊少年ジャンプ連載の江尻立真P2!」打ち切りのウワサが流れている。噂が流れたのは11月2日頃のこと。10月22日発売号で表紙&巻頭カラーを飾ったばかりなのに、その10日後に打ち切りを噂されてもにわかには信じ難いところだ。ただ、この10日というタイムラグがポイントとも思える。
 
――普段のアンケートの結果は芳しくないが単行本の売上は堅調。ということは、アンケートに回答しない潜在的なファンが多いのだろう、と起死回生をかけて表紙&巻頭カラーという花火を打ち上げてみたが、その号ですら票を集められず(あるいはキャラクター人気投票への参加が少なく)、命脈を絶たれた。――
 
などと推測できるのだ。いずれにせよ、打ち切りが本当ならばそれは残念なことである。
いや、本当に打ち切りが検討されるレベルの不人気作であったなら、1周年記念の花火といってもセンターカラーがせいぜいではなかろうか? 巻頭カラーまで与えられたとしても、表紙のほうはワンピかナルトかブリーチか、看板級の人気作にしそうなものだが……。いくらジャンプでも、表紙&巻頭カラーの直後に打ち切りにするか? とやはり信じ難い噂である。
例えば、ジャンプ編集部内(あるいは集英社社内)の異動の影響だったりはしないか? 時期的にはちょうどそんな感じだし、『ジャンプSQ』の創刊により茨木政彦の手から離れたとも考えられ、そこで誌面刷新を図ったという推測だ。しかし公式には今も「週刊少年ジャンプ」編集長は茨木政彦、編集長交代があったわけではない。解せんなぁ。
他方、楽観的に推測するなら、「かつての人気作家」ばかりが看板の『ジャンプSQ』に、今現在評判のいい(しかし『週刊』のコア読者層からのレスポンスは少ない)新人級を投入するための、移籍を前提としての打ち切りなのだとも考えられる。――いささか楽観的に過ぎるだろうか?