鳥は鳥に

♪鳥には鳥の名前がある 鳥は知らない わたしの名前
なんておセンチな歌は関係無く。リリエンタールの真に偉大なところは、「飛ぶためには羽ばたきは不可欠ではない」と気付いたことにあるのでは、とふと思った。
というのは昨日の夕方、都内某所で信号が変わるのを待つ間、ぼけっとカラスの群れを見上げていたのだが、ヤツら電線なりビルの屋上なりにとまる直前以外はずっと羽ばたきっぱなしなのだ。普通に見ていたら「羽ばたきこそが飛ぶことの本質だ」としか思わないよな。
まあトンビだのの猛禽類を見ていた、と言われれば「ああ、ヤツらは滑空してる時間も長いよな」と納得するのだが……。さて、リリエンタールが見た鳥って何だったんだろう?
とか思っていると。
鳥の飛翔』(オットーリリエンタール, 田中豊助, 原田幾馬・東海大学出版会)

オットー・リリエンタールは23年間にわたるコウノトリの観察研究を基に、翼のアーチ型が飛ぶみーことの重要な要因であるということを見出し『飛行技術の基礎としての鳥の飛翔』をまとめた。本書はその本邦初訳である。

……世の中どんな本でもあるもんだ。リリエンタール自身の著書なのにこの邦訳は2006年刊というのがよくわからないけど(何故このタイミングで刊行されたのか?)ありがたい。そのうち買ってみよう。