週刊少年ジャンプ#25

エム×ゼロ
第1話の生首に今回のマンドレイクすりつぶしといった悪趣味な描写は、一体どういうつもりでやっているのか理解不能。今どきはこういうのが受ける、という計算でもあるのだろうか……?

謎の村雨くん
前回、前々回の感想で欠点として指摘した要素がパワーアップしている(苦笑)。ホントにただオヤジが怖いだけで、やるべきことは頼まれてもないボディガードだけとは……。
トラブルメーカー体質は早くも超ご都合主義になってしまった。つか早過ぎだよ。何かしら伏線(流星群の記事が新聞に載っているとか)があれば、そうした印象も少しは薄らいだのに。話のスケールのコントロールもやはり無茶苦茶で、ついさっきまでは「上級生に絡まれる」という現実的なトラブルだったのが、隕石直撃という一気にあり得ないレベルのトラブルになるなんてのはナンセンス・ギャグの世界だ。
細かいところでは、音がはっきりと聞こえてから隕石落下までの時間が言い訳できないレベルで長過ぎるし、「誰かに直撃したなんて話は聞いた事が無い」のは勉強不足(アラバマ州1954年11月30日)。
地力のある人だとは思うが、原作者をつけたほうがいいのではなかろうか。
それにしても、堀井覚司(現・松枝尚嗣)の『スパイズ・ファミリー』は名作だよなあとつくづく思う(The spy’s family 1 (少年チャンピオン・コミックス)The spy’s family 2 (少年チャンピオン・コミックス)The spy’s family 3 (少年チャンピオン・コミックス)スパイズ・ファミリー THE SPYS FAMILY コミックセット [マーケットプレイスセット])。

魔人探偵脳噛ネウロ
錯刃大学は作新(学院)大学のもじりかしらん? 春川、温泉のときには「君達(弥子とネウロ)の脳」と言っていたのが、今回は弥子にのみ興味を持ったことになっているのがやや気になったが、これも話の流れをスムーズにするためだろう、と納得はできる。

みえるひと
「今はツンデレが大人気らしいのじゃよ?」と誰かに吹き込まれたか、澪のキャラがなんか大変なことに(笑)。まぁ「前明神に密かな恋心を抱いていた」だけではありきたりだし、こういうキャラの立て方もアリだろう。
バオの扱いは予想外、かつなかなかいい話。ガクがさりげなくツキタケに手を伸ばしているのもいいねえ。ひたすらバトルが続いた後だけに、この緩急のつけ方は巧いと思った。ただ、アズミしか知らないというあたりで、今後ストーリーに活かせるのかどうかがやや不安ではある。

太臓もて王サーガ
今のジャンプで一番ラブコメらしいってのはどうかと思うぞ(笑)。372ページの「女言葉で叫んじゃったー!!」への流れはテンポもよくて大笑い。