週刊少年ジャンプ#12

魔人探偵脳噛ネウロ
一周年記念で巻頭カラーと人気投票。1年で90+14人の登場人物とはまた多いねえ……つーか、背景の落書きみたいなキャラにまで名前をつけて投票できるようにするか(笑)。「好きな犯人」を分けることで、Xに一見0みたいなOを割り振るあたりもムダに芸が細かい。
本編は、いきなりの「不用意な事を書いたマスコミも箱にしたし」でひっくり返った(それって○テレ?) マンガにきっちり収まる形で逆襲を果たすこのセンス、「作者も気にせず頑張って欲しい」なんて要らぬ心配だったようだ。

ONE PIECE
ここからは別れての、登場人物それぞれのバトル編といういかにもジャンプマンガな展開か。しかし思い起こせば星矢や男塾はただひたすらそれだけだったわけで、長い回想話やシリーズを貫く大目的、世界の成り立ちの謎などを絡めつつ進行するこの作品が今の看板だ、と改めて思うと「ジャンプも遠くへ来たなあ」などと感慨にふけってしまう。

BLEACH
先の大敗を受けて、一護の目下の悩みに直結させる形でヴァイザードの力を見せる、という話運びは巧いと思うんだけど……。こいつら、そもそも何しに現れたんだっけ?

ツギハギ漂流作家
自分がやっていることがわかっていて、あえてそうしているなら割と大したタマだと思うが……。凄いね、並の漫画家なら物語の山場にするはずの「どうやってウナギ鮭を捕らえるか?」をさらっと流したばかりか、その方法の説明すらしなかった。これじゃ「川は激流」とか「タンパク質のムチンのせいでヌルヌル」とか、全然意味無いじゃん。

ボボボーボ・ボーボボ
そうそう、せっかくの第2部なんだから「何故だ!? かつての仲間が敵に!!」のパターンをやらないとな。でも開幕早々に「首領パッチ死亡?」「実は生きてた」をやってしまったために、「どうせ今度もなあ」の影がちらついてしまう。

みえるひと
うーむ、ここで新キャラ追加とは。ひめのんの母親の秘密に絡む解説役になるのだろうか。 

太臓もて王サーガ
真白木の妄想によってあいすの萌え分を補うというパターン、冷酷非情というアイスのキャラの基本線を保ちつつ、真白木の惨めさも際立つという効果があってなかなかうまい。

べしゃり暮らし
辻本の真の実力はもちろんのこと、それと同時に圭右がプロの舞台を見る「観客」となる様を描く、という話運びが実になんとも隙が無い。そのうえで「圭右がプロを意識し始める」という流れへと、コンビ解消の事情を絡めて無理なく進めていくわけで、なんというか職人芸の物語構成ですな。