ゾイドジェネシス#27「再起への道」感想

ディガルド討伐軍は再起に向けて一時解散、レギュラー陣は再びの人集めに各地へ散らばることに。一方、幸運にも生き延びたザイリンジーン大将に新型バイオゾイド・ヴォルケーノを与えられていた……というお話。前回のテンポのよさがあったためか、ちょっとまどろっこしい感じだった。年末商戦緒戦に向けて、「バイオヴォルケーノ」に加えて「ゾイドパワーアップパーツ」もアピール。いきなり装備されてしまって、整備風景とかが無いのがかなりガッカリ。パーツだけでのグラフィックを作る余裕すら無いのか、それとも単なる手抜き? ヴォルケーノもただ立ってるだけだし……。

ディガルド討伐軍】 
仲間を失いすっかり凹んでいたエレファンダー遊撃隊隊長(ハック)、会議での一言でルージ君への愛に目覚める。帽子長鼻(ホー)もルージ君の利発さのとりこに。ルージに惹かれる理由をそれぞれ変えているのは小技が利いているが、「今後はルージを中心にまとまっていく」という流れがちょっと露骨過ぎて正直やや白けてしまった。たまにはラ・カンのいいところも描いてくれよ……。

ザイリン
視聴者に「ザイリン行方不明?」と思わせてその直後に本人登場、「一体どこにいるんだろう?」と思わせてその直後にジーン登場、「?前線には秘密で救出したのか?」と思わせてその直後に「〜ボラー先生に感謝するのだな」。ここらへん、ものすごく無駄なミスリードのような。
商人変装セットが回収されたのは笑ったが、そこからでルージ君との出会いを思い出す流れは巧かった。しかし、ルージのほうはもらった本をどうしてるかその後描かれてないので、ややちぐはぐな印象も。
新たな乗機ヴォルケーノにはなにやら問題がある模様。ジーンは内心(おまえはただ、戦うことだけ考えていればいいのだ、ザイリン。ンヌハハハハ)とか言ってましたが、心の声で高笑いつーのも変な描写だよな。いや、ザイリンの高笑いとのオーバーラップをやりたかったんでしょうけど。

【その他】
で、パワーアップパーツはリーオの武器なんでしょうか。そうでないと、ソードウルフの剣は元々の剣を外して装備しているから逆にパワーダウンになるんですけど。つーか、リーオの武器が何か、どうすれば手に入るのか、いい加減に劇中の人物にも気にして欲しいぞ。エヴォルトに関しても、ロン、フェルミに続いてチョイ役の商人(こんなところに夏樹リオ)が言及していましたが、それが何なのかいい加減説明があってもいいのでは。