仕事絡みでこんな本を読んだ。
- 作者: 篠原菊紀
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2005/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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わたしの研究室では学生たちが「光トポグラフィ装置」を使って、いろんなことをしているときの前頭葉活動を比較的自由に調べています。そうやってとったデータを時々チェックするのですが、半年ほど前のある朝、異常に強い前頭葉活動のデータがありました。
おおこれは! と思いつつ、データをチェックすると、…タイトルは「エッチゲーム」、腰が抜けました。
単に「エッチゲーム」としか書かれておらず、タイトルはおろか「純愛系なのか陵辱系なのか?」とか、「テキスト主体なのかそれなりの操作が要求されるタイプなのか?」とか、「相手のヒロイン次第でデータが異なるのか?」とかいった重要なことが一切不明なのが惜しまれる。つーか、全年齢ギャルゲー(時期的に考えてToHeart2あたり?)を「エッチゲーム」だと思い込んでいる可能性も否定できないのだが、ともあれ著者には相当なショックだったようだ。
わたしはそれまで、音読や計算は確かに前頭葉を活発化させるだの、ものづくりも相当いいだの、運動がいいだの、けっこうまじめ路線で前頭葉活動を調べてきたつもりでいました。
(中略)
なのに最強の結果を出したのがエッチゲーム。
あまりのショックで「エッチ系最強、エッチ系最強…」とぶつぶつ言って歩き回り、「篠原が壊れた」とか、周囲から言われました。
……こうなると「脳を鍛えるエロゲー」というより「エロゲ脳の恐怖」である。
閑話休題、「ガンプラをつくると前頭葉が活発化し、計算速度が1割程度アップした」との研究結果は、早速ガンプラのPRに利用されているが(そもそもこの研究はバンダイの依頼で行われたのだ)、エロゲーを手がけるソフトハウス各位も宣伝に利用されてはいかがだろうか?
まずはアマゾンのカスタマーレビューに「エロゲ好きにはうれしいページがありました。エロゲーで異常に前頭葉が活発になるそうです。少し胸を張ってエロゲーできます! 」と投稿する、とか。