仕切るの? 春日部さん

連載開始以来1年余、ようやく「仕切るの? 春日部さん」の単行本が出る。といっても発売予定日は7月 26日、まだ一カ月以上も先だ。Webカドカワの内容紹介(http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_search.php?pcd=200505000114)が秀逸なので引用してみる。

【内容】生徒会長・春日部すみれは会長なのにおばかさん。書記のシンディーも会計の日高徹もロボット生徒のモロヤマも全員おばかさん。校長も。唯一まともな副会長のメガネが一人で全員にツッコミます…。正統派学園ギャグ。

登場人物それぞれの個性を「おばかさん」のわずか5文字で的確に表現しつつ、「総ボケ1人ツッコミ」という作品全体を俯瞰しての構図まで言い表わした名文だ。
「春日部すみれ」「日高徹」とフルネームできておいて、「メガネ」というぞんざいな書き方も心得たものだと思う。
つーかこれのどこが『正統派学園ギャグ』やねん!! と、ここもおそらく読む者のツッコミを誘う甘い罠、「誘い受」なのだ。角川書店侮りがたし。まぁ正直、「春日部さん」を読んでいると「リアン」は一種の奇跡だったと思うのだが、それでも頑張って欲しい。

それにしても、一部地域の「ザ・テレビジョン」版に連載された「リアン」は、他地域の人間にはこのまま幻と消えてしまうのだろうか…。