週刊少年ジャンプ#26

新連載「切法師中島諭宇樹 本当なら最も重要な意味を持つ「大先生、左腕を切り落とさせる」場面が、「腹を割いて脱出」「業煤徒を倒す」というふたつの山場に挟まれてしまい、印象の弱いものになっている。ちょっと痛い構成ミスだ。また、まず10週20週というシリーズとして考えたら、今後出番が無いであろう大先生&姉上の描写にページを割いたことも疑問。まぁ型どおりの第1話では「カイン」とモロに被るけど……。
ONE PIECE 改良型クリマ・タクトという新アイテムを登場させつつ、ルフィたちはウソップの生存を知らないことをコメディタッチで再確認させるのは見事だった。ただ、それがウソップ=発明家の再確認にもなっているにもかかわらず、改造人間に対する反応がイマイチそれっぽくないのが残念。「お料理格闘家」の存在が明かされたときには、当然のようにサンジと因縁があるものと思ったが、あいにくそうではないようで。
アイシールド21 「たった二週間の同級生だったあの頃」ってまどろっこしいな。「小学生の頃」でいいじゃないか。ともあれ、思わずアドバイスを送ってしまうなど、陸はなかなかいいキャラ。
魔人探偵脳噛ネウロ ゾウリとワラジでは大差ないが、原生生物から節足動物なのだから随分な昇格だ。閑話休題、解決編はさらに先送り、弥子のキャラの掘り下げにかかってきた? それなりに長期の連載をにらんでの内容ができる程度に人気が安定したのでしょうか。 
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 「誰かがソフィーという事になる」と言われても、読者的にはムヒョとロージーはまず候補から除外されるし、この場にいない4人では盛り上がらないから実質二択で、でもどっちがソフィーであっても「フーン」って感じ。実はムヒョが! とかだったら腰を抜かすけど。
ボボボーボ・ボーボボ 冒頭の2ページと「完全なバカだな」の流れは大受け。後はまぁ相変わらず。彫刻家の元ネタはGIOGIOだろうか? 何か別の漫画のような気もするが……(あ、マスクはもちろんキン肉マンね)。
DEATH NOTE 「獣よりもはるかに恐ろしい殺しの道具」ってオイオイ、銃どころか使い方次第で戦略核すら越えるようなジェノサイドウエポンですぜ旦那。作者もいよいよ収拾に困ったのか、新たな死神が登場。しかしホントにややこしいこ事になっていて、どのノートのことでどこにあるのか、私にもわからない(苦笑)。
こち亀 ローエミッション(低環境負荷)の公共交通であり、その理念をアピールする「動くシンボル」でもあるベロタクシー(←さすがはてなだ、ちゃんとキーワードになっている)も、この作者にかかってはただの観光地案内でしかないようだ。私自身は別に怒りはしないが、関係者の無念はいかばかりか。
HUNTER×HUNTER 意外な方向性のキャラできたなメレオロン。ゴンとのコンビもけっこう映えそうだ。第三の能力は順当にいって「名前を知っている・直接触れたことがある」を発動条件として、姿かたち(及び念能力?)をコピーする、でしょうね。