電撃ホビーマガジン7月号

ZOIDS ジェネシスに関して目新しい情報は無し。最低でも6月発売のバイオゾイド3点は紹介すべきだろう。コトナの乗機の名前を間違えたり(エレガンジャークって何だよ)、オリジナルストーリーは未だにどんな層を対象にしているのやらさっぱりだったり(いずれ詳細に酷評を書く予定)と、担当者はやる気があるのだろうか? 現状では「フィギュア王」とどっこいどっこい。むしろページが少ない分「フィギュア王」のほうがストレスがたまらない。
今なら「ホビージャパン」のほうが情報の鮮度と担当者のこだわりとで高く評価される。「バイオゾイドのジョイントはブロックス対応、ただしメーカーは推奨していない」なんて情報は些細なものだが、模型誌を買うようなユーザーにはかなり有益なことだ。
とはいえ「電撃」、見開き2ページを割いたトミーの担当者インタビューはなかなか読みでがあった。やはりというべきか、新規に設置された「コンテンツ事業戦略本部」が送り出した作品なのか。こういう見(4月3日付「商品企画を統括する立場によほどのやり手がついたとみえる」)が的を射ているとちょっと嬉しい。まずは1年間の商品展開、なんとか成功させて欲しいところ。
『鋼の魂』 未塗装ながらも試作モデルが、トレーラー形態、スキッパー&ローバー形態まで含めてその全身を現した。WM形態はやや細身に見えるものの、過剰な「現代風アレンジ」ではないし、ブラッカリィタイプとの並びを考えてもこんなところだろう。メイン写真では足首まわりの隙間が筒抜けなのが目立っているが、実物を手にとって見る分にはおそらく気にならないと思う。尻の部分に垂れ下がることになるトレーラー時のシャッターは取り外し可能だが、こういう部品が無造作に着いているほうがかえって惑星ゾラらしいかも。
ザブンクルカーについては前回も書いたとおり車高が高い印象だが、これも見おろす視点が基本となる実物ではさほど気にならないはずだ。「ザブングルは男の子!」武装パーツの形状やサイズにも特に問題なし。
発売は9月下旬、この商品内容で7140円とは破格の安さでは? なんだか本気で楽しみになってきた。この際だから運転台内を精密に再現した1/35相当の超合金魂クラブタイプとか、ザブングルにスケールを合わせた1/144相当のポピニカ魂バッファロー級ウルフ型とかも商品化して欲しい。
トランスフォーマーズ』 「各惑星ひとりずついるのはいいとして、結局『コンボイ』の定義ってなによ?」という根本的な疑問をうっちゃったまま、第4のコンボイ「ライブコンボイ」登場。エアウルフ風のレスキューヘリからトランスフォーム。……マジでコンボイって何よ? 4体に一貫されたコンセプト、共通のモチーフが全くといっていいほどないんですが。こんな調子で大丈夫なのかなぁタカラ(もうダメです)。
バイナルテックの新作はホンダ……ええと、これはインサイトだったっけ。あれ? 現行シビック??  という嫌みなボケをかましたくなる現行インテグラ。なんでまたこんな華のないデザインの、コンペティションでの実績もない車を選んだのやら。ホンダの意向を汲むというなら、ステップワゴンでアイアンハイドとかライフでバンブルとかにしとけばいいのに。
『超勇者復古烈伝マイトガイン/マイトカイザー』 噂のマイトガインとマイトカイザーが小改良を加えて復刻。グレートマイトガインとしてのセット売りでないのが良心的だが、これではマイトカイザーは売れ残りの山を築くか「売ってねぇ!」の叫びがあちこちで上がるかだな。元は汽笛とかだったはずの音声ユニットで、「銀の翼に…」の口上を述べるとのこと。動輪剣は銀メッキだが、発売がタカラトミーになった後にずれこんだりすると、安っぽい黄色い成形色になったりするのだろうか(笑)。