南は遠いセントレア

中部国際空港がついに開港となった。まずは盛況ときいてなにより。ただ、見物客については、開港前に展望浴場などの施設を暫定開業していれば、ある程度はけたのではないかと思う。開港前は列車こそ運行していたものの、営業していた店舗はコンビニとレストランのみ。肝心の「空港らしい施設」は全くといっていいほど立ち入り禁止だった。いまの見物客のなかには開港前に来て「なんだよ、なにも見られないじゃないか」とガッカリした「リピーター」も少なからずいるだろう。

さて、先日このブログにも書いたとおり、先週の土曜日に私は南セントレア市の中心となる美浜町河和へ行き、そこから中部国際空港まで移動した。10:40に河和駅発の特急に乗り、11:05に乗換駅の太田川駅着。太田川駅発11:22、中部国際空港着11:41。乗り継ぎの悪さもあって所要時間は約1時間だ。では直通便は、というと河和〜中部国際空港のバスが1日10往復、所要時間は45分から50分程度。いずれにせよ「南」はまたずいぶんと遠くですな。

中部国際空港から名鉄なりバスなりタクシーなりを利用して、知多半島の端に足を伸ばす人が一体何人いるのだろう? また、「南セントレア市」の名を決めた御仁はどれほど人が来ると見込んだのだろうか? 観光にせよビジネスにせよ、南セントレア市はその名に反して、セントレアの恩恵をほとんど受けられないことは火を見るより明らかなのだが……。

なお本文は、美浜町南知多町2町が合併し、新市名が「南セントレア市」になることを前提にしているかのような書き方をしてますが、あまり意味はありません。ただの悪意です。