アニメ感想

トランスフォーマーギャラクシーフォース 前半は「秘密基地を造れ!」後半は「秘密基地を守れ!」という単純な話だが、余計な寄り道がない分楽しめた。ローリの仕切り屋っぷりはアレクサ以上? 狼狽するサイバトロン戦士達にカルチャーギャップの面白さを感じるが、全ての地球人がローリみたいだと思われても困る(笑)。発進シークエンス、いわゆる「ワンダバ」に必要以上に時間を割いていて見所に。「もっと素早く発進しろよ!」とか「何で回転するんだ?」というツッコミは野暮だろう。頭に血が昇りがちなメガトロンとそこに的確な進言をするスタースクリームというコンビも、地味ながらキャラが立っていて好印象(ガルバトロンとナイスクを踏襲しているのだろうが)。

ビーストウォーズリターンズ』1〜8話 日本語版ビーストウォーズのノリは健在。サイバトロン戦士のデザインは気持ち悪く、画面は暗く、ストーリーは辛気臭く、「こりゃシリーズ存亡の危機を招いて当然だ」と納得するほどだが、馬鹿なアドリブ合戦にかなり救われている。到底混じりあうはずのない両極端な要素をぶち込んだことによる相乗効果すら感じられた。喩えるなら「激辛カレーに大福を入れたら思いがけず美味かった」といったところか。

ゾイドフューザーズ オープニング小変更。マトリクスドラゴンに代わるはエナジーライガーだと思っていたら……セイスモキターーーー!! 誇り高き故国の名を冠したZ砲でゴジュラスギガを打ち倒せ! とバトストへと話題を流すくらいに本編はどうでもいい。ロリキャラもJファルコンも琴線に触れず。

『気まぐれロボット』 視聴者の心の温度が4℃。「星新一ってこの程度だったか?」とか「つーかオチ違ってないか?」とかが気になって、改めて原作を読みたくなるという販売促進効果がある。スタッフロールを見て驚いたのは、5本だか6本だかを何人かの監督が分担して手がけていたこと。よくまぁクオリティレベルを同程度に揃えたものだ。