「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！」喪10
いや、こんな、笑いどころの少ないただ切ないだけの話を見せられても……とちょっと困惑。
弟との絡みが無かったのが息苦しい原因のひとつかな。もこっちが生の感情をぶつけている描写はなんだかんだで救いになっている。
それと、いつもは「自意識のもこっち像（私は本当の姿はこうなの！）」があって、それと「自らが理想とするもこっち像」が渾然一体なのに、今回は完全に断絶した形でただ理想像だけが描かれてるのも気になった。現実はラノベのようにはいかない、というのをフィクションで見せられても「そらまぁそうだよな」と反応に困る。
などと作品の根本には色々と疑問はあるものの、「こういう作品」として見ると非常にクオリティが高い。とくに挿入歌はわけもわからず泣きそうになった。歌の力は恐ろしい。
「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」#11
一期観てないから「二度目の私たち展」と言われても今ひとつピンとこない。ていうかこの設定が逆に足を引っ張ってる気が……。文化祭とかコンテストとかはスッ飛ばして年末年始？ 「新たに部を創った」というのがこの第２期の核心なのに、部活動とは無関係だった去年のイベントのやり直しでいいのかと。結局、「かなえ先輩が仲間に加わった」以上の変化は無かったってことになっちゃうよ。
まぁもう１話（２話？）あるからそこで話を締めるんだろうけど、また時間が飛ぶようでちょっと心配。
「聖闘士星矢Ω」#71
え…？ えぇ!? 一度だけだけどパラサイトを驚かすようなポテンシャルの描写があったり、エデンの「神の力を捨てる」発言を横で聞いてただけで突然「もったいねーよー！」とブチ切れて叫ぶトンチキっぷりからしてそのうち敵になると思っていた昴が、なんだか改心ルートに入ってるんですが……。
小馬座の聖闘士の座を継ぐなら、「それだけの素質があるのに何故パライストラに送られずに鋼鉄聖闘士になったの？」という疑問があるし、第一このうえ青銅聖闘士がひとり増えても何も盛り上がらないんだけど、どうすんのこれ？ 「当初は秋終了の予定だったが延長が決まったので昴の設定を変えた」とか、そういう事情が想像されてしまう。
「仮面ライダーウィザード」#51
観なくなって久しいし、今回だけ観てもどうというものでもないのだが、次回・次々回は會川昇が再びディケイド（ほか歴代ライダー共演話）を書くというんだから観ずにはいられない。面白いかつまらないかは別として(笑)。白倉は直接のプロデューサーではないといっても今も関わっているだろうに、声が掛かれば請けちゃうんだなぁ。
「宇宙戦艦ヤマト2199」#24
お腹をさすって「さようなら、守」ってオイオイ!?
スターシャさんアナタ、守を救出したいきさつの話で「そのとき既に彼の体は…」と言ってましたよね？ 治療不能なほどの重傷or重症だった守相手に一体ナニしたんですか!?? と劇場でズッコケそうになった。
まー、あくまでお腹をさすってるだけだから（それにしてもお腹へったわね…）と思っていただけかもしれないが……。
ご懐妊だとしたら、新見の存在を知っていてなのだから（ヤマトに乗っていることさえ知っていてなのだから）割と大した泥棒猫（死語）だ。
いや、それどころか、デスラーがイスカンダル大統合＆帝都バレラス破壊という強硬策に走った直接のきっかけも、実は「守の存在を知ったから」かもしれない。スターシャに代わって星々の救済という使命に邁進し、その手を血で汚してきたというのに、その間にコッソリ蛮族の男を連れ込んでました〜とあってはマァ気も狂うだろう。
ただ、デスラーが大統合を進めるにあたって、ユリーシャ略取という強硬的な手段をとりながらも婚姻はしなかったのをみるに、実はイスカンダル人とガミラス人は交配不可能なのかもしれない。だからイスカンダルには種の存続を図る術が無く、滅びるに任せてスターシャ一人（とユリーシャ）だけになっていたところに守という種が落ちてきたので、これ幸いに…という経緯があるのかも。
閑話休題。「星のエレメント」の設定はわかったようなわかんないような話だが、イスカンダルまでコスモリバースを取りに行かなければならなかった理由付けとしても、それがヤマト（という波動エンジン搭載艦）でなければならない理由付けとしてもまずは上出来だろう。
ただ一方、「かつてイスカンダルが波動砲で大帝国を作り上げた」という設定は唐突過ぎて疑問が残る。そういう過去があるからこそガミラスはイスカンダルに対して信仰にも等しい敬意を払っていて、一方のイスカンダルは「あまねく星々の知的生命の救済」を己の使命としているんだろうけど、「いまこの段階でその設定いるの？」という感じ。それと、「波動砲の技術はどこにも供与しなかった」と言っても、波動コアさえあれば真田さんに発明できてしまい、ガミラスも真似できてしまえるものなのだから、波動コアを星々に分け与えていることがまず間違いなのでは？
