「非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛」
前回の逆フラグあたりでようやくエンジンがかかり、実質上の最終回になってやーっと文句無しに面白いといえる話がきた。つか、最終回に凝縮し過ぎだよ。なんか評価に困るシリーズだな。
前シリーズで原作者との戦いをやってしまって、今度もまたそれを繰り返すのかはたまた原作者のいない世界での泥仕合かと思いきや、原作者との共闘ときたか。その発想は無かった。「かつての強敵が味方になる」というお約束の展開を踏まえながら、「戦隊シリーズ終了、後釜は別の製作会社の新しいヒーローもの」という現実的な恐怖(笑)を話に盛り込んでいるから、共闘にいたる展開に無理が無く、またクライマックスらしく盛り上がる。
ただ、こういうネタで落とすのであれば、宇宙刑事ネタも予めもっと盛り込んでおいて、最終的に「オール東映特撮VS海外資本」という図式になる、というシリーズ構成にして欲しかったところ。「キャプター」も「キャプたん」なんてネタに走らず、共闘が妄想できるようなヒーローにしたほうがよかったんじゃないかなー。
何の伏線も無しに最終回で突然チャイ…もとい、チャウヨー…じゃなかったチガウヨープロの陰謀が明らかになる、というのは計算だったんだろうけど、これも例えば「『ひみつきち』の近くに競合店が開店して苦戦する」とか、そういう形での伏線を張れた気がする（伏線というか相似的な設定による暗示ね）。
葵たんの劇場版とかモヤモヤズキューンとか、初めのほうから出てきたのに物語上たいした役目を果たせなかった設定もチラホラあって、そこらへんもどうかと思う。
「ドキドキ！プリキュア」
王女様復活？ という展開なのにアイちゃんが文字どおり置き去りなのはちょっとビックリ。ただしこれは前回からのことだから、ひょっとするとアイちゃんと王女様が接触すると何か凄いことが起きるのかも。……いや、予告を見る限りしばらく平和な日々が続くみたいだからそれはないか。となるとアイちゃんって結局何のために出ているんだ？（←「何者なんだ？」でなくて）
レジーナの目の色。王蟲と同じで赤が攻撃色という設定だと思っていた、というかそういうふうに描写されていたはずだが、今回、キングジコチューの攻撃を受ける直前にスッと赤くなっていた。同時に腕輪の力が封印されていたから、赤い目はやはりキングジコチューによる呪縛の象徴なんですかね？
「宇宙戦艦ヤマト2199」
前回「宇宙ドンパチアニメとしてはまず見応えがあってマル」「こういう回を台詞の応酬だけに終わらせず、きちんとエンタテイメントとして成立させているのはエライ」と書いたというのに(苦笑)。いやまぁ、ガミラス内のゴタゴタも面白いんだけどね。一方、薮〜新見のラインでヤマト艦内のほうも何やら不穏なムード。ヤマト乗っ取りでも企んでいるのか？
ガミラス星は銀河系内にある、と推測するのはちょっと面白かったが物語的にどんな意味があるのだろう。今回のラストで「追跡の手は弱くなる」との推測はいきなりハズレてるわけだし。ガミラスの位置の見込み違いは、いずれイスカンダルに至る頃になって意味を持つのか？（白々しい？ でもデスラーが見上げた空に浮かぶ青い星はミスリードかもしれませんぜ？）
古代はあれだな、「もう自分の中で整理は付いた」については「そういう性格の人だから」と理解するしか無さげだな。そういう人物造形が悪いとはいわないけど、少なくとも主人公向きでないのは確か。
