週刊少年チャンピオン#24

久々にチャンピオンの感想。こういうのは毎週書かないとあんまり意味がないとわかってはいるんだけどね。
 
「真・餓狼伝
第13話で巻頭カラー。けっこう人気があるのか? 前田光世は第1話冒頭から登場していて負けたことがないってことになっていて、しかし表紙などでは丹波文吉のほうがメインの扱いで、いったいどっちが主役なんだ? というあたりがイマイチ入り込めない理由だったのですが、ここ最近はすっかり丹波が主役で、そう見ればいいのかとわかってきた。

でもこれ、秘奥義使っても最後は前田に負けるんだよなあ。少なくとも勝つことはない。どういう落とし所へ持っていくのか期待半分不安半分だ。

父親の回想を引っ張り続けているが、このままの流れでこの父親が嘉納治五郎にペテンに掛けられる(と文吉が誤解する?)まで語るのだろうか。
 
「ペーパーブレイバー」
とにかくネームが多過ぎる。
新人にはありがちなこととはいえ、ここまでくると飛ばして読んじゃうよ。
 
「囚人リク」
流して読むと、「田中一郎すげえ!」「これより厳しい極楽島って大変だ!」くらいの感想に留まるけど、これ、作者は自身に厳しい枷をはめちゃったねぇ。普通に思い付く、あるいは普通に実話に基づく脱獄方法をいきなり4つも使っちゃった。本番はこれを越えるアイデアでなければならないわけで、なんかもう大丈夫なのかと心配になる。いわゆる脱獄でない方法で脱出するんじゃないかという気さえしてきた。
 
毎度!浦安鉄筋家族
子供にとっては毎日が冒険! 老人にとっても日常は冒険! しかも命がけ!! 
「あなたはなぜ2階へ登るのか?」
「2階のベランダに布団が干してあって
 今にも雨が降りそうだからじゃ」
には不覚にも爆笑した。登れずに終わるのは予想どおりというかお約束だが、オチに向かう展開は予想外でだいぶ可笑しい。
 
バチバチBURST」
王虎にはいつまで経っても魅力を感じないので(キャラがブレ過ぎでどこを見たらいいのかわからんのよ)、白水にスポットが当たった今回は久々に面白かった。次回からの3連戦はどれも楽しみ……と言いたいところだが、鮫島対大鵠は割とどうでもいいな。大鵠はもうこれ以上引っ張れるキャラじゃないんじゃないか?
 
「実は私は」
実は私は未だにこの漫画はピンとこないのだが、最初はラブコメを芯にして「吸血鬼の正体が暴かれそう!」のサスペンスで話を作ろうとしていたのが(今もタイトル絡みに「秘匿系ラブコメ」とあるし)、宇宙人の委員長とか狼男女とかのサブキャラの投入によって、連載開始当初とは違うドタバタコメディになっているのはわかる。センターカラーがあてがわれるくらいの人気を得たのは、ドタバタ路線が受けたからなのかな?
 
ANGEL VOICE
うおーッ成田ーッ! 成田ーッ! 成田ーッ!
これまでの展開から、成田がどこかでゴールを決めるというのは半ば既定のことだったけれど、それにしてもこれは盛り上がる。
ファウルを取らない審判の英断、習実の心情描写で緊迫感を高めて、大き過ぎる蹴り出しでスッと緊迫を解いて、しかしそこからまた成田が駆け出して…、仲間のことを思いながらゴール!! 
すげーなーマンガの演出っていいよなーと今さら思い知る。
 
「朝日の野球部」
地力と努力の不足は知力で補う! みたいなインハイもといアウトロー気味の野球マンガかと思ったが、読み終えると「やっぱりNJ先生のマンガだなあ」という感想に落ち着いてしまう。
イデアは決して悪かないんだけど、実質的に野球とは全く無関係なことで勝敗が決まっちゃうのはちょっと……。
 
「あの頃のお姉ちゃんはもういない?」
短期集中のはずがもう第8話。「チャンピオン」の短期集中連載というと、3週か5週やってそのままフェードアウトするか、ちょっと間を開けた後に正式連載としてスタートするというのが基本。全く間を開けずに正式連載になった「イカ娘」も当初予定は5週で、その段階で「正式連載昇格!」とアピールしていたはず。そういう前例からすると、これは一体いつまで続くんだろう? と気になってくる。
どうでもいいんだが、原作の矢口とらやって実在するのかね? 目次ページのコメントも一度も書いてないんだよね。編集部の共同ペンネームとかなんだろうか。