/機動戦士ガンダムAGE#5

何となくガンダムっぽく感じられたのは、ここにきて色んな勢力の色んな思惑が交錯するようになってきたからか。「私、残酷ですわよ」(←違う)という魔少年デシルくんは、なぜAGEデバイスのことを知っている? 突如登場したEDENの住人とは何者か? あんな格好で宇宙港に来ているんだから秘密結社でもなくでもなくて、ふつうに街の人に知られてそうだけど。

コソコソと、時に大胆に裏切り行為を働くグルーデックは、最初の「ガンダム」でガルマと合流したあたりのシャアみたいな面白みが出てきました。腐敗した連邦軍に見切りを付け、家族の復讐のためにUE打倒に向かって暴走している……だけのキャラなのか?

フリットだけでなく、対グルーデックとしてもメインヒロインらしく立ち回るエミリー。ただ、どうあってもフリットガンダムに乗るしUEと戦うわけで、彼女の想いは物語の進行上どう扱われていくのかちょっと気がかり。

そのエミリーの心を煩わせるフリットは、これからも戦おうとする理由を「母さんが、僕にガンダムでみんなを守れって言ってる気がするんだ」と白狼さんに話してましたが……いやそこでブルーザーさんの言葉も思い出せよ(涙)。ていうか前回の時点でやる気満々だったことの理由として、この台詞を言うべきだったんでは。

デシルは描写の端々でユリンと同類だと印象付けられてました。いやその、「なんでそんなとこに一人でいたの?」的な登場の仕方からして(苦笑)。家一軒もない、車もろくに通らない荒野で道に飛び出してくるなんて露骨に怪しいんだから、そこは何か訊きなさいよフリットおにいちゃん。ここらへんが毎度大ざっぱなんだよなー。

ものすごくどうでもいい話だが、字幕が「(銃撃音)」「(衝突音)」でなく「バキュン! バキュン!」「ガシン!ガシン!」なのがこの番組の特徴ですが、そのくせ「ふね」は「艦」とかいてふりがなで「ふね」としているのが妙に細かくておかしい。