というわけで、【YKコミックス】●コミック256●だった「それでも町は廻っている」6巻を購入。
- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: コミック
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「フリーマーケットで歩鳥とキス」フリマで歩鳥のキスを売りに出す話。ではない。真田ビジョンの、微妙に美化された歩鳥が可笑しい。タッツンがさらっていったラストシーンが実にラブコメ的、だがそのせいかどこか薄味に(苦笑)。どこまでも報われない娘だ。
「ざっくばらん」芋づる的にハインラインを思い出す話。髪を切ったわた〜しに〜♪(古い! そしてハインライン無関係) 冒頭の歩鳥は確かに可愛いが、キャラに似合っているのはやはりサルか子供みたいな超ショートだろう。でもすぐに元通りに戻るのな。
「逢えない二人」エビちゃんがタケルのお見舞いにくる話。ラストシーンの、ひとつ「終わってない感じ」の向こうに、描かれていないオチが見えてきたら無性に可笑しくなった。いや、この後でタケルが待ちかねてたお見舞いに来るんですよ。でもそれはエビちゃんでなく…。
「タイムカプセル」私はミステリはほとんど読まないけど、ミステリ好きの作者が編んだプロットってのは精緻でいいねーという話。謎解き要素があるだけでなく、無関係にポイと投げ込まれた要素が後で本筋に絡んでくる構成とか。人情物なのもこの巻ではこれだけか。
「ヒーローショー」「しんばんぐみに ふあんがつのる」と言ったって、TVで動いているのを見れば「悪くないな」と思い、ひと月経てば慣れ、三カ月後には新フォームが出てくるからあまり気にすることはない、という話。カバー外した裏表紙ね。
「歩鳥初体験」いろんな人や人でない者が初めて歩鳥に会ったときの話。意外とインパクトは小さい感じ。髪形がちょっと「ざっくばらん」に戻ってる。
「紺先輩の静かな怒り」紺先輩の出番はこの巻これだけな話。しかも短い(12ページ)。しかし出番があるだけモリアーキーよりマシか。
「まぼろしの少年」白いワンピース+麦わら帽子は古い取り合わせだが最強!! という話。だが、それは本筋ではない。そして「ワンピース」で麦わらというと別のものを連想する人が多いだろうな、とちょっとイラッとする話。だから本筋ではないと。ええと、ちょっと謎解き要素があるが、最大の謎は「ムジークはどこ!?」だ(犬の名前。ジュピターはおいといて、アイネ、クライネ、ナハトがいてムジークがいない)。それと「ジョセフィーヌの声がしたような?」が謎のままとか。肝心の「まぼろしの少年」をめぐる謎解き部分はかなり無理がある。