バンブーブレード#20

微妙な違和感を感じたのは、「タマちゃんと新キャラだけの話」だったからだろう。これまでは、AパートBパートで話が分裂するリスクを犯してまでも「室江高校剣道部の群像劇」にこだわってきた作品だから雰囲気が違って見えた。
それでもつまらないワケではないのは大したもの。第2期の展開も考えなきゃならないだろうし、となると原作ではやっていない・やりそうにない、川添道場が舞台のブレイバー絡みの話、というのは巧い選択だろう。
ただ、あるかどうかわからない第2期とか、極めてスローペースな原作とかに縛られ過ぎると、例えば残りの話で「タマちゃんついに敗北!」とか「コジローついに無職に!」みたいな劇的な話はできなくなるわけで、そのあたりのさじ加減はどうするんだか…と心配ではある。
以下箇条書き。
・予告のときから特撮ヒーローの野外ステージショーが異様にリアルだなと思っていたが、かなりきっちりと取材をした模様……ってアイキャッチで 「後楽園で」と明言! そして司会者が(本人)!!
・新キャラ・凛に関しては、剣道の腕についての描写が無かったためか、やや地味という印象もあるけれど、タマちゃん同様のヒーローオタクでしかしライバル贔屓、というキャラはわかりやすくてOKだ。あ、でも見た目のキャラデザインが地味(苦笑)なのは難か。凛とタマちゃんで「シナ×ブレかブレ×シナか」議論で盛り上がる光景も妄想可能だ (私はしない)。
・コジローの出張が、単に後楽園デートの(物語的な)お膳立てというだけでなく、何かしら次の展開に続くものだったら面白いのだけど。
・さとりん、アニメだとユージを気にしているふうな描写があったけど、今回は「あのふたりってそうなんですか!?」だけか。ラブコメ要素の補充は無し?
・キャリーとの再戦に備えるミヤミヤ。まさかタマちゃん、公式戦では二刀流は使えないと教えてないのか? ていうかキャリーの再登場があるとしたらどんなシチュになるのだろう。
・それにしても川添家はどうやって生計を立てているのか。今回も「友人」と言っていたから指導料をもらってる雰囲気でないし。