週刊少年チャンピオン#49

サナギさん

ゲイルズバーグの春を愛す。
そして焼けつく夏の日々を、また秋を、街路につらなる並木の黒い枝々に雪の降り積もる冬を、私は愛する。
asin:4150200262

って、四季を全て愛してるようで、冬だけ微妙に別格扱いだよね。

侵略!イカ娘
「ネタバレなんてひどいでゲソ!!」と泣いて抗議するイカ娘が可愛すぎる。
閑話休題、「映画の中身を真に受ける」だけならありがちな展開だったところだが、「映画に描かれた宇宙人の脅威に真剣に怯えつつ、しかしそれがフィクションだときちんと峻別している」というのは微妙に新しいスタンスのような気がする。
その映画にインスパイアされて「じゃあ私も現実では(「映画では」ではなく)人類侵略できるんじゃなイカ?」と想像を巡らせつつ(つまりこのときは「自分たちは漫画の登場人物である」という自覚があり、漫画外の「現実」を意識している)、でも実際に想像するのは映画的なシナリオ(漫画内外のどちらにも共通する虚構)で、そのうえで漫画内における「現実的」な展開に考えを巡らす(漫画外の現実はこのとき既に視野に入れていない)、という3レベルの虚実(「映画」<「漫画=キャラクターの現実」<「漫画外=読者の現実」)が入り乱れたメタフィクション的展開が面白い。ファミリーアニメになった暁には、きっと高松信司か握乃手沙貴がノリノリで演出してくれるだろう 。
それはそれとして、余命一年の薄幸の美少女なイカ娘も可愛すぎる。

ギャンブルフィッシュ
36点……て、ここまでやられると「賭博師の奇策」というか詭弁でしか勝ちようがない気が……。

「THEフンドシ守護霊」
感動的な復活シーンの最後のコマ、傷だけでなく前回落としたフンドシが元通りに戻っていて、しかも意味無くポージングというのが、このマンガの本質なんだろうな。いろんな意味で、面白いんだかつまらないんだか評価に困る作品だ。