最近買った漫画

カラクリオデット 第2巻 (花とゆめCOMICS)

カラクリオデット 第2巻 (花とゆめCOMICS)

1巻が予想外に面白かった(06年6月27日に感想)ので2巻も購入……まーなんというか。当然なんだけど、予想はしていたけど。
SF志向ではなくやっぱり少女漫画なんだよな〜という。「アンドロイド少女&少年の視点を借りて人間の感情の機微に迫る」、この切り口はSF的なんだけれど、その視点がそもそも「少女漫画の都合」で設定されているのよね。話の肝である「非人間性人間性」の塩梅が、特に根拠無く人間性に傾いたり、ある部分は話の都合で非人間性が強調されたり。
1巻収録分は、そういうオデットとともに、対照される各回の準主役級サブキャラの人間性まで浮き彫りにされる、という構図だったから、それをあえて欠点とはいわなかったけど……。2巻はオデットたちが当事者となる色恋沙汰がメインのためか、ご都合主義が強く感じられてしまう。決して不出来な作品ではないけど私にはこれ以上は不要だ。

ダレン・シャン 1 奇怪なサーカス (少年サンデーコミックス)

ダレン・シャン 1 奇怪なサーカス (少年サンデーコミックス)

入浴している妹の白いうなじにクラクラときて、変態兄貴は思わず襲いかかりそうになる……なんてシチュを週刊少年サンデーの漫画で拝めるとは思ってなかったぜ!
と、挨拶代わりのネタはそこそこに。さすがに世界的ベストセラーという小説を原作にもつだけに、展開予想をことごとく覆しながらも、1巻できちんとした落着点に至る構成力は一級品。作画も、ひと目ですごい!うまい! と思えるようなインパクトには欠けるが高いレベルで安定している。ただまぁ、文庫化を並行させるなど小学館として力を入れているプロジェクトの割には、編集部レベルでは妙に力を抜いてる感じがするんだよな……。誌面での扱いも良いほうではあるけれど、やっぱりアニメ化や映画がないとつらいのかも。