週刊少年ジャンプ#39

 
アイシールド21
関東大会初戦でここまでやったら、次の試合にはどういうドラマを持ってくるのだろう? と疑問だったのだが、「セナ抜きで泥門は戦えるのか? フィールドの外でセナはどう試合を見るのか?」という話ならやれるか。
 
太臓もて王サーガ
このシフトだと吉下は矢射子に対するツッコミ役として機能するのね。まあ、宏海が容赦無くツッコミ入れたら矢射子が可哀想だから妥当な役割分担か。宏海と矢射子の共闘は、武装響鬼とカブトとの共闘が観たいという作者の願望の現れと見た(笑)。
それにしても、ネウロに江崎が再登場し、春川教授殺害に言及した同じ号であのネタをやるとは。ときどき、このマンガって偶然に恵まれてるなと思う。
 
魔人探偵脳噛ネウロ
「魔人」という説明に納得するなよHAL(苦笑)。ここで話をもたつかせても仕方ないとはいえ、HAL編以降の展開に向けて「魔人とはどんな存在か」をもうちょっと掘り下げても良かったと思う。
HALはその目的を「何としてでも生きる事」と言明。となると、以前のXとの会話での台詞……「人間は短い時間を生きるからこそ…必死になって進化の可能性を探し求める」からすれば、ネウロ的には電人すら(魔人との相対的な関係において)人間ということになるのだが……? 弥子が役立たず扱いで蚊帳の外というのもXとの直接対決時のリフレインだし、再び「人間」の定義をめぐる話へと展開する? それなりに凄いことをしているのに、どこか見当違いっぽいヒグチの今後も気になるところ。
 
みえるひと
援護の案内屋・白金に、敵方のボスキャラ・キヨイと、2週連続での新キャラの到着なのに、両者に全く関連付けがないのはさすがにどうかと思う。白金が一言でもキヨイの接近について言及してればよかったものを……。つか、キヨイはいわば真打だから、白金が引き立て役の前座のようにも見える(苦笑)。正統派の美形キャラに対して、三の線の入ったキワモノだしなあ。
良い師匠に恵まれた…と白金に絡めて神吹銀一について少しだけ言及。あれ? 特にグレイとの因縁は無し? となると見掛けが被っていたのは作者の単なる失策なのか? 顔だけでなく眼鏡をなおす仕草まで似ていたんだけど。
 
謎の村雨くん
これがノルマン化か! いやもう、H×Hが復帰しないのは編集部的にも覚悟の上だったのだろうが、そのうえテニプリまで休載、新人の新連載はことごとく不発で次の弾が用意できない……となると、今ある手駒を使い続けなければならない、ということなのだろう。
Qが何の意外性も無く村雨親父の部下だったり、三人組の過去とか組織で成り上がるとかいう設定が全く生かされなかったり、結局のところスパイとなって何をやるのかが今この段階になってなお不明瞭なままだったり、完膚なきまでに打ちのめされた村雨が糞みたいな理想論を何の根拠もなく自信をもって言い出したり、そのくせそもそものモチベーションである青葉がほったらかしだったり(ドラマ上の扱いのみならず設定上でさえも問題だろ、今こうしてる間にも隕石の直撃を受けてるかもしれんぞ?)、作者の力量不足は既に明白で、今後続けたところで上向く気配はないんだがな。
次週ようやっとマトモな「敵」が出てくるようで、ふつうなら「新展開に一応期待しておく」と書くところなんだが……すみません、もはや一応すら期待できません。
ただひとつ期待するのは「終わってくれ」。トータルな評価は既に『斬』をも下回る。