「
聖結晶アルバトロス」、ちと「
少年マンガの基本」に忠実すぎるけど、1巻収録分はフツーに面白い。これが2巻収録分になると、長々とバトルをしながらキャラ紹介と設定説明をするというマンガになってしまい、かえって薄味になるのが難。
ラ
ブコメならぬフェチコメの道を突っ走る「
あいこら」は早くも3巻。踏まれたい願望の脚フェチとの不毛な闘争、弓雁を惑わす眼鏡フェチの暗躍、フェチパーツ「
水蜜桃のような尻」の持ち主が……だったり、幽霊騒動までフェチの力で解決したりと清々しいまでの暴走をみせる。全体として「ウケるための打算」が過ぎるきらいもあり、マニア受けの小ネタの盛り込み方などもあざとい感じで鼻につくのだが、まあ十分に面白い。
ただ、次巻に収録される回で、この作品が
ラブコメとしてどこを目指すのかが明らかにされたけれど、
ハチベエが越えるべきハードルが高いとも低いともつかないビミョ〜なものなので、以降の巻はしばらく様子をみるつもり。
最近は立ち読みもしていない「090 えこといっしょ。」。1巻を読み終えて、会長は男ってことにしておいたほうが絶対に面白かったのにと改めて思う。「携帯の形態が美少女」というワンア
イデアで押し切るコメディなので、そのシチュエーションから生まれるおかしさをひととおり見せた1巻はそこそこ面白いが、2巻以降は買うつもりはない。ちなみに、えこの名の由来になった「F104 栄光」、
三島由紀夫は搭乗体験記のなかでその飛行を射精に例えており(…ダセェ)、およそ女の子に付ける名前ではないと思う。
新刊出ないな〜と思っていたら、商業誌で連載していた
たくみなむちの初単行本「
ストロベリー・パニック!」。こんなことをしているから
ゾイドジェネシスが終わってしまうのだ(八つ当たり、つーか無関係)。同人誌の表紙絵は美麗なのに、これのカバーはパッとしないのはデザイナーに足を引っぱられているのだろうか……。中身については、原作付だし百合モノに興味は無いしで評価
不能。シチュエーションコメディとして評価した場合、どうも設定のパンチ力が足りないと思うのだがどうだろう。地力は相当なものと見受けられるので、次回作に期待したい(まだ終わってないのに次回作か)。
アニメ「
落語天女おゆい」は存在は知っていたが未見。6人の天女(ぶっちゃけ美少女戦士)が回り持ちで主役を務めた後に、全員集合で敵の大ボスとの決戦で締めるという、実に「正しい」構成となっている。まぁキャ
ラクターはそれなりに個性があるし、最初から最後までスジがきちんと通っているので、その正しさは批判すべきではないか。落語のエッセンスをバトルものに転化するセンスが楽しいが、これはアニメスタッフの手柄?