週刊少年ジャンプ#17

カラー記事
アニマル横町のPRがなんだか唐突だが、確かに女児以外にもウケる余地のあるコメディだから、少年誌で「とんでもないアニメなんですうっ!!」とアピールすることにはそれなりの意義があるだろう。余談だが関連商品では「おしゃべりイヨ」という、センサ内蔵のトーキング機能付ぬいぐるみが優れもの。あたまを愛撫するとおんぷちゃんの声で「もっとぉ〜〜」とおねだりするのでクラクラくるぞ。それも、ふつうに甘ったれた声ならまだいいものを、妙に切迫した感じなんだコレが(セガトイズの公式ホームページで音声サンプルを聞くことができる)。ぬいぐるみに、それもイヨに欲情することをためらわないならぜひご購入を。私は玩具店でサンプルをいじっただけで買ってはいないが。
 
アイシールド21
雪光が出るときは誰が下がるのかと思っていたが、この流れでヒル魔と交代、雪光が新たな司令塔に、という展開なのか?
 
DEATH NOTE
次号以降の展開はやっぱり「あらかじめすりかえていた!」「すりかえられると思ってその前にあらかじめすりかえていた!」「と思ってその前にあらかじめ」「と思ってその前に」「と思って」「その前に」なのだろうか……。ストーリーはともかくも、ライトと魅上の悪人ヅラがあまりに強烈でやっぱり楽しめてしまう。なんだかんだで絵の魅力は大きい。
 
読切神力契約者M&Y(コントラクターエムアンドワイ)』暁月あきら
新人のくせに妙に完成されていて新鮮味が無いが(実際他社で単行本を出してるとか何とか)、ポルタやツギハギが連載になる現状を考えればこういう即戦力級が必要なのではないか。かつては「マニア向け」と呼ばれたような画風作風だが、今やこれもメインストリームだし。「いきなり入浴! いきなり戦闘! 巨乳のサブヒロインでコスプレショー!」という、きちんと読者を意識したサービス精神なども高く評価したい。この種のサービスは一歩踏み誤ると下品になってしまうのだが、ギリギリで踏みとどまったと思う。
 
魔人探偵脳噛ネウロ
笹塚=サイに見せかけるミスリードが露骨で苦笑い。そのくせ、ケータイは別の物にするなどヒントも妙に細かい。こういうところに凝るより前に、まず普通のミステリマンガの構成にして欲しいと思うけれど、まぁそれをほったらかしにしているところに面白みがある作品だから別にいいや。
 
ツギハギ漂流作家
8話目にして初めて作家らしい行動を見せたが、森のときには全く言及・描写が無かったのに何を今さらだし、描写自体があまりにもあまりにもくだらないために、かえって「漂流作家ってこんなのかよ」と呆れるばかり。「普通の漂流作家」「平均的な漂流録」を提示しないうちに、型から外れた(というつもりなのであろう)主人公を見せてもしょーがないでしょ。もう何をやっても裏目にしか出ないなこれ。
 
太臓もて王サーガ
掲載位置が下がったとたんに人気キャラのあいすメイン回か。「これも計算のう……」「当たり前だぜッ!この大亜門は何から何まで 計算づくだぜーッ!(本当は違うけど他の打ち切り候補が悔しがるならこう言ってやるぜ!ケッ!)」。
阿久津と悠への声無きツッコミには不覚にも噴き出した。
 
みえるひと
舞台をふたつに割ったことが奏功して、アクションを展開しながら、それと並行して次の展開へと読者の興味を喚起することに成功している。つーかここでさらに上位の敵の存在をほのめかすとは。まとめに入らないところを見ると、当面の延命は決まったのか?
澪の「誰だ、こいつは」がちょっと思わせぶりだが、前・明神との知り合いで、かつその死を知らないということなのだろう。