生物らしさと説得力

先日発売された「コナミ玩具菓子ガメラ」。パッケージには「着ぐるみでは再現できなかった“生物らしさ”を重視してフィギュア化」とあります。私が入手したのはガメラ、飛びガメラ、成体レギオン、郡体レギオンの4種。確かに生物らしさという点では見事なアレンジで、ディテールやペイント等のクオリティも非常に高い商品ではあります。
にもかかわらず、哀しいかな「説得力」がありません。某MG誌の某PG評ふうにいうなら「1/1食玩としては文句の無い出来だが、怪獣の縮小模型では断じてない」。わかりやすい例では成体レギオン。元のデザインに甲殻類などから抽出した「生物らしさ」が加えられているのですが、それと入れ替わりで「巨大生物らしさ」が失われてしまったのです。色々と理屈を並べるよりも『ミニチュアの街並みに置くおくよりも、水槽で飼うほうが似合う』と表現したほうが、違和感は伝わるでしょうか。
ギオンは、マスプロダクツではこれという立体製品が無いので少しは期待していたのですが……。「懐かしロボ」関連商品でありがちな「パネルラインがモールドされたマジンガーZ」や「頭が小さくてスマートなアトランジャー」などと同様の過ちを犯したという感があります。