プリパラ#25「クリスマスプレゼントフォーユー!」

シュガーとひめかの20年を経ての和解、校長が改心してプリチケ返却……までは当然やると思っていたし、晴れて小学部のみんなで初プリパラ(つってもらぁらの同級生でもまだプリチケ届いてない子はいると思うんだが…)というのも予告に映っていたから予想の範疇だったけど、そのうえドレッシングパフェが絆を固めて改めて結成、さらにはソラミドレシのジョイント6人チームの結成&新曲披露まで1話のうちに収めてしまった怒涛の最終回(違う)。

こうして書き出すと大変な話だが、見ている間は詰め込み過ぎの印象は全く無かったというのが凄い。

校長の改心は、ともすれば安直な印象となる展開ですが、ひめかとの友情を引き裂いたのは「小学校のプリパラ禁止」だった、という皮肉な因果を盛り込んだことで説得力を帯びました。これまでの話で、友情の価値をめぐってらぁらの母親(=ひめか)と何度か言葉を交わしてきたこともここで効いた。ひめかの側からすれば「約束の日にシュガーは来てくれなかった」という話で、にもかかわらずずっと友情を信じ続けていたのだから、そらまあ校長は己を省みるでしょう。

6人ステージは実に華やかで、しかもちょっとしたしぐさの描写も細やかで、最終回らしい(しつこい)盛り上がりだったけれど、しかしそれでもライブの最中に寝るなー!とツッコミたい。可愛いっちゃ可愛いけど、なんだか不思議なメイキングドラマでちょっと唖然としたよ。

そしていよいよラスボス? ファルルが本格始動。第1クール→第2クールの流れから予想するに、ソラミドレシ6人が束になってようやく互角というレベルの強敵なのかもしれません。赤崎さんホントに出世したなぁちゃんこー。春には「やすなとソーニャ」として横アリのライブに出演するそうだし。

それにしても第1話から引っ張ってきた校長の件が今回で解決、プリパラも解禁で、第3クールでやることって残っていたか? 感はある。らぁらのプリズムボイスの秘密、そこにファルルが絡んで……というのが物語の軸として、ドロシーとレオナの関係でワンエピソード、それと絡めてレオナが男だという設定の活用はあるだろうけど、うーむ、それ以外が思い当たらない。

しかしあれだな、「ビルドファイターズトライ」も1クールかけて3人チーム結成、2クール目冒頭で強力なライバルチーム出現……というシリーズ構成で良かったんじゃないかな(もう遅い)。

『ちゃお』版「プリパラ」(「オールカラーコミックス プリパラ」)

菊田みちよ作の『ぷっちぐみ』連載版(asin:4092805071)に続いて、辻永ひつじ作の『ちゃお』連載版も単行本化。たぶん。私は『ちゃお』は読んでおらず、これが連載分をまとめたものなのか判断できなかったり。

まあまさか描き下ろしだと思えないので(公式ファンブックからの再掲もあるし)、これが『ちゃお』連載分なのでしょうが、だとしたら面白いのが「オールカラーコミックス」である点。『ちゃお』誌上ではモノクロだったものを、単行本化に当たって着彩したという、ちょっと珍しい仕様です。
つまりはこれ↓のお仲間。

カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代

カラー愛蔵版「坊っちゃん」の時代

……1巻だけで終わってしまって、『孤独のグルメ』人気に便乗した新装版はふつうにモノクロだったのがとても残念。

っと、「プリパラ」に話を戻して、着彩の効果をみてみましょう。

初出の『プリパラ公式ファンブック デビュー号』(asin:B00LFW795Q)ではモノクロで、なんとなく黄色と水色のカラーリングを思い浮かべてしまう、ていうかはっきりいってふなoしーだった「ジューシー☆スイカコーデ」も……。

ちゃんとスイカに見えるようになりました。いやまぁ、ふOっしーのパロだとわかりにくくなってしまって、それはそれで問題の気もしますが。

内容はマァ、小学校低学年を対象とした、アニメの漫画化のスタンダードといったところ。菊田版はものすごくすごい出来なので(だからこそ私は毎号「ぷっちぐみ」を買っている)比べては気の毒でしょう。作者の個性を抑えてない絵柄なのは表紙からもわかるでしょうが、それでもさほど悪印象はありません。キャラ立ては当然ながらほぼアニメどおりですが、らぁらは歌以外はファッションセンスもダメ、ダンスもダメというダメダメっぷりが強調されています。そふぃ様はファンシーモードでそれなりの出番があって、アニメよりも変人度が増した感じ。みれぃは特に変わった部分は無く、委員長としての出番も一応あります。

ストーリーはアニメというと1クール目、SoLaMiSMILEの3人がそろうまででドレッシングパフェの3人は出番無し。Vol.1とナンバリングされていますし、続巻に期待したいところです。