「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」喪7
下書きのまま後回しにしていたら、とうとう1週遅れになってしまった。以下は第7話の感想。
登場人物という意味のキャラが増えない分、人格という意味のほうのキャラがやたら増えていくなぁこのアニメ。「家族以外の人間とはコミュニケーションがとれない」、というもこっちの基本だけは維持して、設定に不整合が生じようがブレが生じようが気にせずにキャラを注入している感じ。
掲示板やツイッターの類はまるで利用しているふうでなかったのに(前回wwwwwwと芝を生やしていたくらい?)、今回はいきなりYahoo知恵袋っぽいサイトを使っていたりとかニコ生っぽいサイトでデビューしたりとか……そこらへんはマァいいとして、罵倒の言葉に悦びを感じる、というのはキャラがブレ過ぎだ。口に出さない内心の9割が他者に対する攻撃なんだから、鬱積しているのは攻撃性のはず。
エンディングは通常版。前回の「夏祭り」もよかったけど、こっちのほうがテーマソングって感じだよね……などと思ってAMAZONで検索すると。
TVアニメ 「 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 」 エンディンググテーマ 「 どう考えても私は悪くない 」
- アーティスト: 黒木智子(CV:橘田いずみ),橘田いずみ,ゆうちゃん(CV:花澤香菜),花澤香菜
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: CD
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「ふたりはミルキィホームズ」
実写パートでアニメの舞台になった場所(横浜ね)を探訪したかと思ったら、アニメでは引込み線っぽい高架がある海辺の公園が舞台に。あれは現役の貨物線なのかそれとも現実同様に遊歩道になってしまったのか。……見返したら街灯が付いていた。ちっ。
竹達彩奈のCMに廃線跡っぽい風景が映ったのも目を引いたが、「あやちオーストラリアの旅」って国内で無いなら私には関係ないな。
「プリキュアオールスターズ NewStage」
そしてこれも横浜が舞台。7月の総帆展帆のときに撮った日本丸&ランドマークタワーの写真でも貼っておこうか。
「イリス……ガメラを殺して!」的に幼女のトラウマになっているかと思った冒頭の過去編。「フーちゃん……プリキュアを殺して!」みたいな。あの子は本筋とは関係無いのね。
総じて、佳作だとは思うけどあんまり書くことないなぁ。キュアエコーと仲がいいのは、やはりキュアピース? あるいはキュア黄金バットとか、はたまた「ビビッドレッド」のわかばちゃんとか、ベタなシャレに走ってしまう。
「仮面ライダー鎧武」予告
コンセプトは鎧武者、アイテムは錠前、そしてボイスは大塚芳忠とこれだけで十分なのになぜフルーツを混ぜた。深夜枠でない虚淵玄のお手並み拝見、という意味でとりあえず見るが。
「宇宙戦艦ヤマト2199」
久々のアバンタイトル。「前回のあらすじ」なのは初めてかなひょっとして。
どっこい生きてる伊東&薮は、お前らこそこそ隠れてたってヤマト艦内以外のどこにも行けないんだし、とっとと両手上げて出て行けよ、と思ったり。伊東はともかくヘタレで主体性のない薮のあの行動は不自然だよなあ。結果、伊東には最後の見せ場ができたわけですが(最後まで目の前のイスカンダル人を森だと思いこんでいたあたり、良いシーンなのに哀れでもあった)薮はこの先どうなるんだか。
森雪については、地球語だろうと構わず自動翻訳してしまう高性能過ぎる翻訳機はどうかと思うが、ノラン・オシェット伍長の「自分はイスカンダル語は堪能ではないので」の台詞のおかげで、流し見する分には気にならないのが巧かった。危うい時にきっちり要人を演じきるところで「∀ガンダム」のキエルを連想したり。
地味に活躍が多いシーガルだが、今回はコンソールパネルに銃弾一発食らっただけで飛行不能になるという恐るべき脆さが露呈。…って、何がどうしたらエンジンから火を噴く羽目になるんだ(苦笑)。
などと、感想を書き出すと設定だの細部だののツッコミばかりになりますが総合的にはレベルが高く、今回も十分以上に楽しめた。来週まで観て、その後で映画館に行けば途中の抜け無しで最後まで観られるんだよな……。ちょっと考えてしまう。
「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」
中年グリーンリバー登場。この作品には珍しいツンケンしたキャラクターで、父親の友人という設定以上の重要性を帯びているのだが、いやいやこれはちょっとキャラが極端でないか? 初対面の、まさに娘ほど歳の離れた女の子たちに対して、何の失礼を働いた訳でもない娘たちに向かって、ああいう態度はなんぼなんでも大人げないだろう。しかもそれは「照れ隠し」って、お前は小学生かっ!
「まったくヒネリが無い」「撮りたいものが真ん中にきてる写真ばかり」「光の工夫なども何も無い」「ただシャッターを切ってるだけ」という指摘は全く正しいのに、楓がそれを克服するという方向へと物語が進まないあたり、「少年マンガの文法」でないのが興味深い。技術で、あるいは競技として克服するのではなく、精神的な行き違いを乗り越えるだけで和解して、最後に「ひねりの無いヤツで頼む」に行き着く波乱の無さよ。それをきっちりドラマチックに提供できるのだから大したものなんだけど。(ていうかアレか、ひねりが無くてド真ん中というのは作品としての自己言及でもあるのか)。
つか、好きなものをただ好きだという想いだけで撮ってマトモな写真になるのって、AF一眼でないと絶対に無理(苦笑)。技術不足をカメラの性能でカバーしないとな。
などと、感想を書き出すと批判ばかりになってしまうが、そこは「口が悪いのは照れ隠しなんだ」とフォローしてください。できれば中田譲治の声で。
そうそう、前回ふうにょんとちひろちゃんがたどりついた場所が、本当に父の言う「秘密基地」だったのか不明確だったのが、今回の回想カットで(視聴者に対して)確定させたのがちょっと面白かった。
それと、どうしても気になるんだが、楓はとてもお行儀の良い子として描かれているのに、どうして自分の父親のことを「お父さん」と敬称付きで言うのか……。マエストロとかの親しい大人相手のときはともかく、初対面のグリーンリバーと話すときには「父」と言って欲しかった。