まんがーる!最終回

先日ふと、普段は気にも留めない「コミックアーススター」をパラッと立ち読みして、巻末のバックナンバー一覧で在庫がある号はAMAZONでも買えることを知る。それならと、単行本化されなかった「まんがーる!」最終回が掲載されている2013年7月号と、その前号で表紙を飾った6月号を購入した。

月刊 コミックアーススター 2013年 06月号 [雑誌]

月刊 コミックアーススター 2013年 06月号 [雑誌]

まず6月号。いつもの4人勢ぞろい絵で表紙です。メインキャラが4人もいて毎度勢ぞろいだと変化を付けづらいね。ただ、単行本の表紙やCDのジャケットと比べて、絵以外の要素が非常に多いから、それらがどうレイアウトされているかが雑誌の表紙の見所です。この絵だとはな編集長のVサインが色々と避けるように配されているとか、あきの胸元ながら顔にかからない位置に作品タイトルがあるとか。

つか、表紙&巻頭カラーの次の号で連載終了とか人気があったんだか無かったんだかホントにわからないな。やっぱり前々から、「掲載誌の売れ行きを牽引する程の人気でなければ円盤発売後に終了」と決まっていたのではなかろうか? でもなぁ、ちゃんと単行本も最後まで出すべきだと思うよなぁ……。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20140107
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130329
そうそう、どういうわけか「まんがーる 4巻」のワードで検索すると当ブログが上位に表示されるため、その検索結果からのアクセスがコンスタントにみられます。
 
さて6月号の「まんがーる」ですが、カラーなのは扉絵1ページのみで、りんごとつぐみのツーショット。モノクロページからの本編にまたタイトルがあって(これではカラー扉に扉の意味が無いのでは…)、こちらははな編集長とあき副編のツーショット。そして重なるアオリ文句は「単行本、CD、ブルーレイ、グッズ… 全部よろしくお願いします!」
……単行本、ね。「全部よろしくお願いします」はこっちの台詞だよ。

お話は、3巻で語られた「改造人間坂本龍馬」アニメ化のドタバタの続き。単行本の重版が決まったりグッズの申請があったりサイン会だのイベントだのがあったり。ラス2ページは、一人前に成長したはな編集長の姿を見て「嬉しいけど少し寂しい…」状態のあきが、編集部を離れてアメリカへ!? という話になって以下次号。

漫画に続いて、フェア期間限定販売というグッズの広告が掲載。あきが一番人気とみたか、あきだけは抱き枕カバーやおっぱいマウスバッドといった少々際どいグッズがラインナップされている。
の・だ・が。
玉岡かがり絵ならともかくアニメ版の絵ではピクリともこないです。食指がだよ。

月刊 コミックアーススター 2013年 07月号 [雑誌]

月刊 コミックアーススター 2013年 07月号 [雑誌]

そして7月号では最終回。表紙&巻頭カラーから一転して巻末です。まさに天国と地獄……などと言いたいところですが、ひょっとしたら作品の性格的に巻末が定位置だったのかも知れません。

序盤はツッコミ役のあき不在で3人でボケ倒す。微妙に新しい。後半はおミソちゃん(はなのことが大好きなアニメ事業担当のお嬢様ね)から、「あきにはアメリ支部に行ってもらうことにした」と聞かされたはなが、泣いてあきに追いすがり……という微妙にシリアス風味の展開。クライマックスの2ページ半は4コマのフォーマットからも外れてストーリーマンガ然としてドラマチックに盛り上がります。……が、結末はマァ誰にも予想できるお約束的なアレです。

ともあれ、この作品を百合物として期待している(いた)人には、良い最終回であろうと思うので、容易に購入できるうちに7月号だけでも購入されてはいかがでしょうか。版元に在庫があるうちはAMAZONだけでなくリアル書店でも取り寄せ購入が可能です。

……ていうかホラ、ここらへんのマイナー誌の場合はいつ廃刊になってもおかしくないし、それで版元が出版事業から撤退となったなら、たとえ在庫があっても「売るより廃棄したほうがコストがかからない」と判断する、なんて展開も予想されるわけで……。