アニメいろいろ感想(批判多め)

しばらく取り上げてなかったけど今観てるアニメの感想など。
 
干物妹!うまるちゃん
これは普通に面白がっている。サンカクヘッドに対して『週刊少年チャンピオン』連載の「うずらコンビニエンス」で印象を悪くしていたので(http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20111117)原作はスルーしていたから、思わぬ拾い物。ただ、「うずらコンビニエンス」「荒くれネバーランド」2作しか知らないんですが、その作風からすると、うまるとお兄ちゃんで延々話を転がすのが作者本来のスタイルだったんじゃないかなと思う。それを複数ヒロイン体制に持っていったのは、あるいは『ヤングジャンプ』編集部の手柄なのかも?
 
「雷様剣士ダイジ」
予想はしてたけど、猿丸の「ダサい栃木を変えてやる」って目的がどっかに行っちゃったね。今後も割とこう、ゆるゆるとつづいていくんじゃないでしょうか。
 
ウルトラマンX」
第1話だけはちょっと目を引いたけど、あとは脚本がお粗末過ぎて見るに堪えない。特撮だけが目当てでも継続視聴の価値はある、というのが現状の評価だけど、出来の悪さが底抜け状態だとそれもいつまで続くやら。
 
アルティメットスパイダーマン
惰性で観ている。逆にいうと、特に不満も無い。
 
ゴッサム
脚本及びシリーズ構成はクソだけど役者と吹き替えがいいので、とりあえずそこに観る価値を感じている……だけど正直、いつ切るか微妙。アメリカのTVシリーズって大体こんなんだろうけど、散漫で焦点が定まらないドラマで、どの要素をとっても、どうせ第1シーズンではきっちりケリはつかないんだろうなと醒めてしまう。

物語の柱が「ペンギン浮いたり沈んだり」「ブルース坊ちゃん浮いたり沈んだり」の2本なのはOK、主人公然としているゴードンがその実ただの狂言回しなのもOK。その上でまず問題なのは、2本の柱が無関係で、上位にも下位にも繋ぐものが無いこと(かなり遠回りにつなげようという苦労はにじみ出てるけど)。また、ゲストヴィランが毎回誰かしら登場するのも商品企画としてはとりあえずOK。ただその手際が悪く、2本柱のどちらとも絡まないのがことに問題を感じる。ゴードンを介してしか絡まないから本筋から浮いた印象しか残さないのね。あと、フィッシュ周辺の話は要らないです。ここ数回は実際描かれてないけどバーバラ周辺の話も不要。
 
それが声優!
今期「うまる」以上のダークホース。イチオシはフタフタこと一ノ瀬双葉で、特にナレーション回(8話)での下手なナレーション&その後の成功したナレーションの演じ分けについては「中の人すげぇ!」と普通に感心した。高橋李依の名は覚えておこう。

そしてフタフタ、作品的には主人公なんだけど、作品内的にはセンターにはなれない不憫さも魅力のうち(笑)。ポスターとかジャケットとか。そこに注目して第8話を見返したら、ああそうだ! エンディングではセンターじゃないか! 
……と思ったところで「きゅぴーん」「きゅぴーん」「びよ〜ん」

あ、あと、薄い本ではきっとベッタベタなイヤホンズ枕営業ネタとかあるんだろうけど、やめて欲しい。枕営業ネタをやるなら紺野さn(ry
 
うしおととら
イイ感じで原作の話を忘れているので、「そうそうこういう話」「いたなぁコイツ」という懐かしさと新鮮さの両方を味わえている。ただ、そんな私にもダイジェスト的な超速展開に見えるので(「ジョジョ」1部、2部に比べたらちゃんと整理されてはいるが)、原作ファンは複雑な思いで観てるんだろうな、と思う。
 
アイドルマスターシンデレラガールズ」第二期
城ヶ崎姉妹&キャンディアイランド回(17話)そして凸レーション&あんきら&KBYD回(18話)がとんでもない完成度だった分、本筋であるはずの18,19話に色々とひっかかりを感じてしまった。

んー。シリーズ構成というか全体のストーリー展開をきっちり計算して作っている作品が時々陥る陥穽なんだけど、「キャラクターがストーリーに奉仕している」状態なのね。なんか最近こういう作品があったなあ? と思い返してみたら、他ならぬ「デレマス」1期前半のプロデューサーの描写だった(苦笑)。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150224
第7話での「Pはぶっちゃけ、アイドルたちと距離を取り過ぎという以前に、社会人失格レベルの「ものの言い方を知らない」人に見えちゃって(笑)。そこから並みの社会人程度になったのは、成長とは受け入れにくいです」というのと同じような感覚で、常務のキャラクターがなんかこう、弱い。

常務は「CPに対して試練を与える存在」だというストーリー上の都合が第一で、「なぜそうするのか」という人格(キャラクター)が見えないのね。もちろん、第1期でのPと同様にそれなりの「過去」があって、それもいずれ明かされるんだろうけど、んー、そういうことじゃなくて、「過去があるからこうなった」でなく「ストーリー上の都合でこうなってます」という落ち着かなさを感じてしまうのよね。
 
ジュエルペット マジカルフラッシュ」
なんか2クール終了で「ジュエルペット」も終了というウワサが聞こえてくるんですが…。前シリーズが古典的(過ぎる)少女マンガの世界だったのに対してギャグ路線に戻り、ジュエルペットが人間に変身するという新機軸も巧く消化していて、結構楽しめているからもうちょっと続いて欲しいなと思う。
 
「ブリパラ」
第1期は全話感想を書いたのに、第2期はこれまでホッタラカシだな。いやまぁコメディというかギャグとしては普通に面白がっているんだけど、どうしてもこう、放映延長にあたっての準備期間の短さを感じてしまうからあんまりノレないのね。

第1期は「1クール目でこういう話をやってここまで決着を付けて、2クール目では新キャラ投入でにぎやかにしつつ冒頭からの問題を解決して、3クール目ではそれまでのライバルや敵対者の協力を得ながら最強の存在と競い合う」というシリーズ構成が見事で、それも見どころのひとつだったんだけど、第2期はあまりにも行き当たりばったり過ぎる。
 
WORKING!!
第3期は正直ずっとツライなあ、ツライなあと思いながらそれでも見続けていたんだけど、小鳥遊母の登場でとうとう切っちゃった。ここまで見続けたなら最後まで見届けろよと自分でも思うけど、観るに堪えない。

なんていうかな、「主人公たちは高校生だ」というのは非常に強力な免罪符なんだよね。だから、かたなし君たちのみならずイイ年した連中までもが高校生と同レベルでバカやってても、それが「同じ職場の仲間」である以上は気にならなかった。

ところが第3期では、長女の元夫とか山田の母とか今回の小鳥遊母親とか、「職場の外の大人」まで同レベルかそれ以下のバカと描かれている。大人が大人でない世界って、付き合いきれないというか、なんというかぶっちゃけ怖いです。

まぁ同じ原作者の「サーバント×サービス」もこういうノリで、かつアニメ化されるほどの人気だということは、そういうの気にしてる人は少数派なんだろうけどね。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130717